ノーベル賞受賞者の研究課題と、起業をしようとする人の業種探しはとてもよく似ています。誰もが考える課題では、競争が激しく頭一つ抜け出すのでさえたいへんです。
逆に、誰もが選らばない課題では、自分がゼロから立ち上げないといけませんから、こちらもたいへんな労力を必要とします。ただ、その道の先駆者にはなれます。
今回、ノーベル生理学・医学賞を受賞した大村智さんは、若い人に向けて「人真似をやっていては人を超えられない」と熱く語っているのが印象的でした。
この言葉は、そのまま起業する人に当て嵌まります。今人気の、スマホ向けアプリ開発で起業するにしても、ゲームや健康向けアプリよりは、利用者の中の一部の人がいつも接していたい世界があるはず。
中高年向け商品販売でも、友だちに見せたくなる人とは違ったアイテムはあるはず。安易に、他の人が扱う商品やサービスには手を出さないことが、これからの起業では大事です。
また、現在の人気商品を扱うことも、同じ道を何人もの人が歩んでいますから、この先は次第に厳しくなることを覚悟することです。今の人気商品に将来はないです。
他の人が踏み込んでいない世界は、お客さんに知ってもらうまでに時間がかかります。ただ、小さな穴を開けて突破口を開くと、その先には独自の展開が可能になります。
大村さんの発言には、信条が「人のために」、「絶えず失敗しなとダメ。成功の陰には何倍もの失敗」といった、起業する人に向けられる言葉と同じ言葉がよく聞かれます。
起業にノーベル賞はありませんが、せめてお客さまによいお店とか、この街にはなくてはならないお店と言われたいものです。日ごろの心構え次第では、決して不可能ではありません。
【ひと言】
昔、大学の理工系では、学生の就職先はその大半を先生が決め、学生は言われるままにその会社に入社していました。その後、何度かの就職氷河期を経験して、先生が全てを取り仕切る時代は終っています。大学院の学生が研究する課題も、先生が全てを決めていた時代から、学生と相談しながら決める学校が増えているようです。起業と同じで、将来の自分が懸かっていますから、本来なら相当真剣に考える時期ですが。
元気にお過ごしですか。
起業アドバイザーの中山おさひろです。
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