最近、「考える組織」という言葉を聞くことが多くなりました。これまで会社組織といいますと、経営者や幹部が仕事に精通していて、彼らの指示に従ってスタッフが仕事をする組織でした。
この一方通行の組織では、今の時代を生き抜くことが難しくなっています。一つには、お客さんのニーズが多岐に渡るようになったこと。二つ目には、そのニーズに応えるには幅広い人と考えが必要です。
今は、組織の一員として人工知能さえも含まれるようになっていることです。中堅・大手企業の中には、問題解決のためにデープラーニングを駆使する、人工知能の活用も珍しくなくなっています。
この現実を目の当たりにしますと、経営者一人で商品やサービスから、接客、サポートまで自己完結で考えるのは無理。事実、社長のワンマンチームはビジネスの世界から姿を消しつつあります。
これからは組織内でスタッフが提案し合い、それをお客さんにも提案して、支持されるのを確認してから市場に出す仕組みが主流になります。これが「考える組織」の一シーンです。
考えることは、悩むこととは違います。悩むとは頭の中を、問題がグルグル廻り続けて判断することをしない状態。ビジネスで考えるとは、問題を実行に移しその上で判断することです。
起業して会社組織を作るとき、無自覚的にそれまで勤めていた会社のシステムを、そのまま真似る経営者が大勢います。会社が10社あると、10通りのシステムを運営しています。
「考える組織」は、起業するときに経営者が自分のビジョンと会社の制約に合わせて手作りする組織。決して本やネットを読むことでなく、他の会社を真似ることでもないと思いますので、じっくりと自分の頭で考えてください。
【ひと言】
よく子どもに「考えなさい!」という場合は、良いことか悪いことかの判断を求めています。会社で「考えて!」という場合は、会社の利益になるかどうか。ただ、以前と違って会社の利益が短絡的ではありません。起業する場合の「考えて!」はもっと複雑で、目先の利益か長い目で見ての利益か。問題の表で考えるのか裏で考えるのか。具体的に考えるのか抽象的に考えるのか。考えることは奥が深い。
元気にお過ごしですか。起業アドバイザーの中山おさひろです。
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