今年のブラック企業大賞には「セブン-イレブン」が選ばれました。現在、企業経営者の頭の中には2000年代初頭のモノの売れないイメージが抜けない人と、最近の深刻な人手不足をまず考える人の2種類がいます。
コンビ二業界は、今から15年前に市場の飽和状態が言われ、売れることならなんでもする時代が続きました。元々は、7時から11時までの長時間営業がウリだったのが、全国ほとんど店舗で24時間営業になりました。
その後、他の小売企業の中にも24時間営業を試みる会社が続いています。ただ、コンビ二経営はフランチャイズ方式で、店舗経営は個々の加盟店が行なっている建前なので、長時間営業が可能になっています。
アルバイトや社員を集め、年中無休の24時間営業を実際に行なっている会社はクタクタの状態です。営業効率は悪いですし、人手不足が深刻なために加盟店オーナーには、たいへんな負担がかかっています。
話は代わりますが、百貨店の最大手の三越伊勢丹は、今年から正月の1日、2日は休みにして、3日を初売りにします。こちらは、不況時代に元旦営業を始めたのを、元に戻すカタチになります。
日本は、欧米と比較して労働生産性が圧倒的に低い国です。小売業に限らず、長時間労働でいつまでも働いていることが、会社のための美徳とされる空気があります。
働く年代の人口が年々減少する日本では、この長時間労働を強いる会社には学生が就職を希望しない心配が、現実のものになりつつあります。若い社員が入社しないと、どんな会社にも将来はなくなります。
年中無休の24時間営業の会社と、正月休みを復活する会社。次の時代を見越して接客業では、大きな問題に発展することは確実です。今後起業する人も、この問題には今から対応を考える必要があると思いません?
【ひと言】
会社の営業時間を考えるとき、ライバル会社と似たような仕組みで起業していては時間の短縮は不可能です。何かのイノベーションを考えついてから起業しないことには、効率のよい経営をすることはできません。時代の変化を味方にできるか、既存企業と同じ道を歩むのか、一歩引いて高度な経営判断をしないと、失敗することが見えてきます。
元気にお過ごしですか。
起業アドバイザーの中山おさひろです。
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