今年も、一年の競馬の最後を飾る有馬記念が開催されました。例年、この1レースに賭けるお金は半端な額ではないです。14年には388億円にも達しています。
過去最高の有馬記念への投票額は1996年の875億円です。これまでの高額投票額のほとんどが有馬記念で、それも90年代にほぼ全て集中しています。
バブル景気は86年から91年の間で、その後は下降しているのに、当時の国民の多くはバブルが続くと思い込んでいました。2010年代に入ると、400億円以下しか売れていません。
バブルの後の景気下降をいち早く予想した人は、その後のビジネスで大きな役割を果たし、大きな収益を上げています。起業においても、この景気の大きな流れを読めるかどうかは、重要な成功の条件です。
このところ起業を目指す人の中には、人材派遣業で開業を目指す人が少なくないです。今、多くの会社は人手不足が深刻ですから、派遣会社に人手を依頼する会社が多いです。派遣での時給もうなぎ上りです。
ただ、人手が不足しているのは人材派遣会社としても同じです。いくら依頼は多くても、対応できない会社が多数あります。特に、新規の会社の場合は深刻で、新社開業で直ぐに休業状態も珍しくないです。
有馬記念の売上げと同じで、4、5年前までの求職者が溢れていた時代のイメージを引きずって起業を目指す人が多く、今も同じイメージのままで派遣会社設立を考えています。
他人には考えつかない人集めのできる人、特別な分野での派遣の可能性を探る人は別と思います。一般的で昔ながらの人材派遣を考えるなら、年々労働人口が減り続けるこの国での派遣業の将来を考えるべきです。
競馬で負けているのに、「もし当たり馬券に買っていたら」と考えるのと同じで、労働環境が大きく変化している中で、昔の環境のままに起業を目指すのは無理があるのではないですか。
年末年始休まずに開いています
【ひと言】
有馬記念の馬券が最も売れた年の96年は、日本人の一人当たりのGDPが世界で3番目に高くなった年でもあります。そこから19年後の現在、先進国での日本の一人当たりは20位。韓国や中国と肩を並べるほど下がっています。世界第3位の経済大国を誇る日本ですが、裏側からみると貧しい国民生活が見えてきてやり切れないです。
元気にお過ごしですか。
起業アドバイザーの中山おさひろです。
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