今の日本経済は、緩やかなインフレと思いますか、まだデフレが続いていると思いますか?
デフレ脱却を売りに金融緩和の賭けにでた安倍首相でさえ、これまでの「デフレではない」から、「まだまだ道半ば、デフレ脱却というところまではきていない」とトーンダウンしています。
世界の中央銀行や研究者は、毎日の天気図のように、景気図を作る試みを行なっていますが、現状を把握するのは難しいです。昨年、インフレを見越し価格を引き上げたユニクロや吉野家は、営業利益を大幅に減らしています。
起業する人にとっても、インフレなのかデフレかによって、価格戦略は大幅に変わります。ますます不確実性の高い中での開業ですから、戦略の考え方には細心の注意が必要です。
ただ、この不確実性には、ライバル企業や競合店も同じように悩んでいるはず。そうなりますと、個々の会社の経営者の力量や能力が問われることになります。
その結果、経営環境が非常に不安定なだけに、大きく伸びる会社と倒産や廃業に追い込まれる会社とに色分けされるはずです。
不確実性が大きく影響を与えるときは、手間がかかりますが、きめ細かなテストマーケティングを繰り返すこと。間違っても、いきなり開業する愚かな真似はしないことです。
お客さんニーズはどの辺を求めているのか、テストマーケティングであたりをつける事前準備が、インフレかデフレかで悩むときには欠かせません。悩むときは、お客さんに聞くのが一番という鉄則もあります。
【ひと言】
「2年間で日本経済をデフレからインフレ率2%に」と大見得を切ってはじめた日銀の金融緩和。もしこのままデフレに引き戻されますと、その後の日本の金融政策はこれまでに経験したことのない難題を抱えることになります。日銀が赤字国債の3割近くを保有していますから、万が一にも急激な金利上昇が起こりますと、政府と日銀が共倒れする危険性さえ出てきます。杞憂に終ると良いのですが。
元気にお過ごしですか。
起業アドバイザーの中山おさひろです。
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