このところ景気判断が難しいところから、起業相談には今勤めている会社の将来性に関する相談が増えてきました。世間は景気がよくなっているのに、自分が働く会社は相変わらず不振続きといった具合。
起業を真剣に考えるためにも、今の会社を見極める方法があったら教えて欲しいといった内容です。起業する人にとって、会社を辞めるタイミングはとても難しく重要です。
ビジネスで成功する法則をよく書籍の表題でみますが、実際には法則などないと思っています。時代はよく変化しますし、お客さんも売れ筋商品に飽きるからです。
ただ、ビジネスで失敗する原因はよく当たります。会社を辞めるタイミングを見極めるには、会社の業績ばかりでなく、経営者の行動や判断を見ていると分かります。
見込みのない経営者は、頭の柔軟性をなくしている人。ほとんど何も考えない経営者によく見られますが、経営判断をするとき何も考えず、過去に行った判断と同じ判断ばかりをする人です。
これだけ経済環境も、社会環境も変化しているのに、常に同じ判断をしているような経営者は問題外。社員の意見に耳を傾けず、外部の専門家やコンサルタントの意見ばかりを聞く経営者も危ない兆候です。
会社の仕事に関しては、お客さんに直接対応している社員に最も情報が集まっているはず。彼らの意見をよく聞いて、どのように生かすか、経営者にとっては正しい判断をする最低条件です。
常に責任逃れの発言ばかりして、メッセージに一貫性のない経営者も、早々に見放すべき。会社で発生する全ての問題は、まず経営者の責任と思わない経営者は失格です。
業績が悪くなりますと、その場しのぎメッセージを社員に伝え、結局方向性がバラバラになるといった経営者がいます。
経営者は、仕事や人生に熱意をもって、社員にもその熱意を伝えるべきです。今は厳しくても、将来は明るくなる方向性を話すべきです。
会社に将来がないことが分かったら、社員は自分で将来を切り開くしかありません。社長の態度や発言を反面教師として、自分が経営者になったときには似たようなことはしないことです。
【一言】
起業のための事前準備ができていないのに、勤めている会社を辞めることばかり考える人がいます。現在の勤務の環境が厳しいことが原因です。辞めると腹を決めたなら、その後は社内の居心地が悪くても、冷静に仕事を続けられるものです。この会社に長く居ようとするから居心地が悪いのであって、いつでも辞めれると思うと頑張れます。事前準備だけはしっかり進め、その後で辞める図々しさは身につけておくべきです。
元気にお過ごしですか。
起業アドバイザーの中山おさひろです。
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