今の時期、業績のよい中小企業経営者ならば、7割から8割の人は、抱える課題として人手不足を上げます。それほど、会社経営にとって人手も人材も不足しています。
起業を目指す人の中には、開業後の人手不足を計算に入れて、会社勤めのときから、できる若い同僚を起業に誘うことを考える人もいます。先々を考えますと先見性のある人です。
ただこのとき、「人を使うこと」と「人を雇用すること」の違いを勘違いしがちです。起業する側からしますと、似たように思われますが実際はまったく違っています。
「人を使う」とは、会社の上司が部下を使うのも、経営者が社員を使うのも同じようなもの。起業前に声を掛けるときは、この人を使うことばかりを考えがちです。
「人を雇用する」とは、社長として社員に仕事をしてもらう代わり、その生活に対し責任を持つことです。多額の費用がかかりますし、法的な責任も伴います。
起業する人の場合、往々にして自分の都合ばかりを優先して、「人を使うため」に同僚に声を掛ける人が多いです。ところが誘われる人にとっては、一生の人生にも関わる大問題。
単に情に訴えたり、給料の話しばかりでなく、仕事の全容に対する共感を得ることが欠かせません。また、企業経営者として、自身の力量を高めることも求められることになります。
今の時代、どんな社員を雇うか、社員にどんなトレーニングを施すかによって、会社の業績は大きく変わってきます。社長の頑張りだけでは、会社の将来はあまり期待できません。
起業する前から、社員集めをすることはたいへん大事なこと。ただし、人を使うことばかり考えず、しっかり雇用するための準備も欠かすことはできません。
【一言】
経営の上手くいっている会社の場合、社長と社員という関係より、チームの意識で仕事をしている会社が目立ちます。小企業は、社員数も5人程度しかいませんから、一人として余分な人はいません。全員が戦力ですから、フラットな人間関係が大きな仕事を可能にします。人手不足の現在、社員にいかに効率的で有効な仕事をしてもらうか、開業前から考えておく必要があります。
元気にお過ごしですか。
起業アドバイザーの中山おさひろです。
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