ビジネスでは、過去の経験に大きな価値があります。ただ、起業の場合は、どうしても立ち上げたビジネスの成功、失敗にばかり関心が向きがちです。
失敗して店を閉じるよりは、成功して多くのお客さんを集め、多額の収益を上げる話のほうがよいに決まっています。ただ、成功して全てよしと言うわけではありません。
起業で成功した人の中には、その次の展開で失敗するケースが意外と多いです。新たな開業を目指して2店目で失敗するケース。最初の成功でビジネスに慢心して、他のビジネスや遊びに手を出して失敗するケースです。
従業員との異性間トラブルを起こして、廃業する経営者さえいるのがビジネスの世界です。最初の開業と2度目とが、まったく起業環境が違っていることもよくあります。
もう一つの落とし穴は、大きな収益が出したことで税務署とトラブルになるケースです。毎年、税務署職員OBや税理士による節税本が出ていることからも察しがつくと思います。
多分、多くの経営者が驚くのは、税務署には告発がとても多いことです。大きな利益を上げている経営者の場合、従業員への給与をあまりにケチったことで内部告発されることが多いです。
また、売れ行きのよさを人に自慢していますと、ライバル店が告発するようなことも日常茶飯事です。起業ではお客さんに販売することばかりでなく、ビジネスの管理に関しても関心を寄せる必要があります。
起業は、失敗したらたいへんなダメージですが、成功しても勘違いしていると、失敗の種となることが多数待ち受けています。営業部門を攻めとしますと、守りの管理部門では経験が役立ちます。
あまり短期間にモノゴトが上手く行き過ぎますと落とし穴もあります。常に緊張感をもって、浮かれることなく謙虚な気持ちでビジネスを展開することが長続きするコツと思います。
【ひと言】
起業で成功するためにはたいへんな苦労の連続ですが、落とし穴やつまずくときは本当にあっと云う間です。特に、成功で慢心しているときには、落とし穴が幾つもあるものです。言葉では十分納得しているのに、それでも失敗する人は多いです。
元気にお過ごしですか。
起業アドバイザーの中山おさひろです。
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