不吉な話で恐縮ですが、15年の不動産融資は10兆6千億円と26年ぶりに過去最高を記録しました。26年前と言いますと1989年、バブル経済の終盤の時期です。
後から考えると90年がピークで、その後の日本経済はデフレへの道を進むことになります。次に融資額が10兆円を超えたのは2007年、リーマンショックの前年のこと。
このときも、デフレを脱する好景気と言われましたが、08年から09年に大不況が日本経済を覆いました。わが国で不動産融資が増えるときは、金融緩和により資金が実需ではなく、不動産投資に向かう傾向があります。
15年の場合は、首都圏での融資が大半で全国的な影響は小さいと思われます。アベノミクスによる大規模な金融緩和は全国に行き渡らず、主に都心部ばかりに集中している結果です。
そのため、日本経済全体への影響は小さいと思いますが、問題は銀行経営への影響が大きいこと。特に、2月からのマイナス金利導入によって収益が悪化しますから、銀行が発信源の不況が恐いです。
銀行は業績が悪化しますと、過去にも貸し渋りや貸しはがしによって多くの企業倒産を起こしています。赤字経営の中小企業や不動産会社には、そんなに遠くない将来影響が及びそうです。
これまでも、日銀が買い支えるアベノミクスの株高は危ないと警告しましたが、年初から3000円も下げています。これは、特別なことではなく、経済や景気を注意深く見ていると気付くことです。
今は金利がこれまでになく低いと云うだけで、住宅建設や不動産投資に向かう人が多くいます。このようなときは、しっかりした収入を確保しないことには、直ぐに全てを失うことになります。
経済危機は、来る来ると言われてもそうは来ないものですが、一旦危機になりますと瞬く間にビジネスの景色が変わります。その時は、株価も地価も物価も売りが売りを呼びますから、起業を考える人は今から覚悟が必要です。
暇してます。相談のある方よろしく
【ひと言】
よくビジネスでリスクを取ると言いますが、現状に即して言いますと「東芝」や「シャープ」、「タカタ」の株を買うような行為です。リスクは言うのは簡単ですが、実際に行動するのはそれこそリスクが大きいですw ここで買える人が、後日株価が上がったときに大きな利益を手にできます。やはり、悩みますね。
元気にお過ごしですか。起業アドバイザーの中山おさひろです。
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