新宿や渋谷の繁華街を歩いていますと、若い男がかわいい女の子に何やら話しかけているシーンをよく見かけます。決しておばさんには近寄らず、相手は全員若い女性ばかり。
2月25日朝日新聞東京版に載っていた記事からですが、池袋駅周辺の路上で女性をスカウトしていた6人の男が逮捕されました。性風俗店に仕事を紹介していたことで職業安定法違反(有害業務の紹介)です。
男らは20人でグループを作り、秋田、水戸、いわきのソープランド4店など、これまで105店に600人の女性を紹介していました。そこで毎月の彼女たちの売上げから、15%貰う約束になっていたと記事にでています。
1月の総額は3000万円。計算しますと、600人の女性の毎月売上げは約2億円です。1人当たりの売上げは33万3千円で、多分ソープ店の取り分は35%と推測されますから、女性の月間平均収入は16万円ほど。
この収入の中には経費も含まれているはずなので、実際の月収は10万円強ということでしょうか。最後の一線の体まで売っての仕事にしては、あまりに収入が少なすぎます。
この記事を読んでいて、3つのことを考えました。一つは、わが国ではこの種の人身売買に近い行為に対し、職安法しか処罰する法律がないこと。国連からも日本政府は、何度も人権意識が低いことを指摘されています。
二つ目は、彼女たちは自分を守るための情報があまりに少なく、道端で仕事を探すなど無防備です。不足する情報は人に相談するなり、不可解な話には毅然と拒否する勇気をもたないと獣の餌食になります。
三つ目は、これは女性ばかりでなく男性にも共通しますが、おせっかいを装ったビジネスに騙される可能性はどこにもあります。自分のためではなく、他人のために一生を台無しにする危険がありますから、警戒することです。
【ひと言】
現在の日本は、たいへんな人手不足の状態です。路上で怪しげな人の誘いに乗らなくても、ハローワークや人材紹介サイトを通じて仕事はいくらでもあります。約600人もの女性が、将来思い出したくもない仕事に就いているかと思うとぞっとします。もう少し自分を大切にして、日ごろから相談できる人を作っておくとよいです。
元気にお過ごしですか。
起業アドバイザーの中山おさひろです。
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