ビジネスの可能性の一つに、世の中の微かな変化に気付き、そこから生まれる顧客ニーズの変化から利益を生むことと考える方法があると思っています。5年前の大震災をきっかけにして変化がありました。
過去の大災害とまったく違っていたのは、東北地方との物流が途絶える心配がありましたが、モノの値段は上昇する気配がまったくなかったこと。SNSなどネット情報が普及したことで、売り惜しみや過剰在庫が通用しなくなりました。
社会全体の見える化と情報の高度化が進んでおり、反社会的商行為をすると直ぐばれることを覚悟する必要があります。過去の大儲け神話は、これからは通用しなくなると思っています。
意外だったのは、このような災害時には米国では力を発揮しているクラウドファンディングが、想像していたよりも資金集めができなかったこと。わたしは、仲介料の20%が高すぎると思っていますが、そのほかにも問題がありそうです。
全国的に地域のコミュニティー作りは進みました。地域内の人の交流が進むと同時に、農産物、水産物など、地元産の食品を優先して使う風潮が広がっています。
津波によって、全てを流された人が影響しているのかも知れませんが、シンプルな生活を考える人が増えたように思います。こだわりのある趣味や楽しみを別にして、日ごろの生活ではあまりお金を掛けないことです。
共働き夫婦が増えていることも、この数年の変化の一つ。多分に、08年に発生したリーマンショックの影響もあるでしょうが、保育所不足が社会問題になったのは大震災以後のことです。
一度、この5年の間の身の回りの変化をチェックすることは、今後のビジネスを考える上で価値のあることです。じっと目を凝らし、そっと耳を澄まして、お客さんの微かなメッセージを見抜く能力を磨くことは大事です。
【ひと言】
大震災が起こって1、2年したころから、モノゴトの先送りをしていては、大きな後悔を残すことになるといった空気が強くなっています。起業ばかりでなく、ビジネスで上手くいっている人、失敗した人を比べたとき、先送り癖の人と、日々完結の人との違いを感じることが多いです。起業成功の秘訣もこんなところにあるのかも知れません元気にお過ごしですか。
起業アドバイザーの中山おさひろです。
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