深夜営業の居酒屋と早朝営業の喫茶店、飲食店開業を目指すあなたなら、どちらを選びます? わが国では高度成長期以降、深夜営業のビジネスは利幅が大きいのが定説でした。
お客さんも、誘蛾灯に集まる虫のように酒を飲んでほろ酔いで入店して、料金を拘らずに飲んでくれたものです。その深夜営業でお客さんが集まらなくなっています。若い人のアルコール離れがあります。
長引く不況で、お客さんの懐具合が無計画な出費には耐えられなくなってもいます。世の中の健康志向が強くなって、早寝早起きを生活信条とする人が増えています。
深夜に、人が集まって馬鹿騒ぎする雰囲気がなくなって久しくなりました。 深夜型人間が減った反動でしょうか、早朝営業のビジネスが増えだしています。最近目に付くのは、コーヒーショップやパン屋さん。
早い時間に軽い朝食を取りながら、一日の仕事の準備をする人が多いことに驚きます。朝、6時、7時から、既に一日のビジネスが始まっている人が珍しくなくなりました。
「朝を制する人間は、一日を制する」といわれます。朝、マネジメントを勉強したり、資格試験の準備をすると、とてもよく頭には入ります。起業する人の場合は、朝の早い時間に将来予測をすると多くのことが頭に入ります。
自由にモノゴトを考える時間は、早朝が最適であることは確かです。コーヒーショップの営業ばかりでなく、ビジネススキルやIT関連のセミナーも、最近は早朝開かれることが多くなりました。
出社前の時間を、有効に使おうとする人が増えているためです。早朝なら、通勤電車の混雑に遇うことがなく、ストレスを溜めずに気分溌剌で有意義な時間を過ごすことができます。
国民の健康志向もますます強くなること。個人が生き抜くための学習時間が増えることなどを考えますと、朝型ビジネスに追い風が吹いていることは確かです。
【ひと言】
5年以上に渡って深夜スナックを経営していた知人が、遂にスナックの営業を従業員の女性に任せ、自分は以前に戻って昼間仕事をしています。やはり、アルコールを販売するビジネスは経営が厳しくなっています。一度は、もう一軒お店を増やすことを真剣に考えていましたが、やはり止めておいたことは正解でした。本人は相当乗り気でしたが最後は人の意見を聴いたことで、不況店舗を2店抱えるたいへんな思いをしないで済みました。
元気にお過ごしですか。
起業アドバイザーの中山おさひろです。
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