起業のためのビジネスコンテストは各地で活発に開催されていますが、表彰されているビジネスの内容を吟味しますと、大きく2つに分類されることに気付きます。
地方都市で開催される場合は、対面でモノやサービスを提供するビジネスと、それに関連したサービスが受賞するケースが多いことです。
大都市で開催されたり、学生相手に実施されるコンテストでは、インターネットを中心に据えるビジネスが多くなり、モノの売買をしたり、ネットの仕組み作りが中心になっています。
このような傾向が生まれる背景は、主催者の意図が審査員の人選に反映しています。本来なら、地方はネットでのビジネスを取り込み、大都市は対面ビジネスを大事にすることが、地域の特性を生かすことになるのですが。
マスコミは、起業と言うとgoogle やFacebook をイメージしたネットビジネスばかりを注目しがち。確かに短期間に巨大ビジネスに成長する可能性はありますが、現実は実店舗でのアナログなビジネスの方が市場は大きいです。
また、現在人気を集めているネットビジネスの大半は、マッチングビジネス。大企業の製造ニーズと中小企業の技術と結びつけるリンカーズが人気なっていますが、これはリアルの技術と技術とを結びつけるもの。
リンカーズの場合、技術のレベルと用途をよく知った仲介技術者がいることで、この話題の会社のビジネスは成り立ちます。この場合のネットは、単に技術者と中小企業、大企業とを集める役割をしか果たしていません。
このような例は、ネットビジネス全般に言えることで、売買を行なう業界のヒトや情報を知らないで起業はできません。今は、ネット世界も進化していて、他業種の人と交流する力や社会を見渡してニーズを知る感性が求められます。
最近は、起業というとネットビジネスばかりが注目されますが、実店舗の対面型ビジネスは今も起業の基本です。ネットはあくまでも、基本を広げる補助的役割ですから、起業の本質をしっかり押えてビジネスを目指してください。
【ひと言】
ネットビジネスを目指す人と話をしていますと、5年以上前の単純にビジネスの業務をコンピュータ化するだけで起業できた時代と今は違うと言います。ネットで販売するビジネス内容をよく理解しなければ、起業のきっかけを掴むことはできないといいます。マンガや小説の作成のように、ストーリーに落とし込むまでの時間が掛かる点は似ています。起業はここからが面白いです。
元気にお過ごしですか。起業アドバイザーの中山おさひろです。
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