経営コンサルタントを自称していたショーンKさんが、自身の学歴を誤魔化していたことで、メディアでの出演を全て取り止めました。一説によると、起業家や経営者の集まりも組織していたと言われます。
まず、はっきりしていることは、起業やビジネスにおいて学歴はまったく役立たちません。最近起業で学歴に関して言われていることは、数年間集中して受験勉強をした人は仕事においても集中力がある。
ビジネスを展開する上でもこの集中力と仕事の速さは役立つということです。一方で、常に正解を求める受験勉強での勝者は、公務員などの仕事には向いているけれど、正解のないビジネスには向かないとも言われます。
以前、クリニックを開業しているお医者さんから相談を受けたことがあります。この先生、東大医学部を出て公的病院で部門長を長年していた人です。その後、独立して開業しましたが患者が増えないことで悩んでいました。
2キロほど離れた場所に同じ診療科のライバルクリニックがあり、こちらには長い列ができるほど患者が集まっています。そこで地元住民の人に、双方のクリニックの評判を聞いて回りました。
60代、70代の女性たちは一様に、東大先生は対応が冷たいといいます。病気で痛いのを我慢してクリニック行っているのに、患者の気持ちをほとんど理解していないというものでした。
ライバルクリニックの先生は、神奈川県のあまり知られていない私立医大出身ですが、患者の気持ちをよく理解してくれ、患者が長く並んでいても時間を掛け、話を聞いてくれると言います。
一つは、お医者さんのコミュニケーション能力の問題です。最近の医学部の授業では、コミュニケーションスキルが教科の一つになっているようですが、クリニック経営では欠かせない能力になっています。
もう一つは、コンサルタントとクライアントの関係に似ています。患者さんや企業経営者のレベルによって、相手のお医者さんやコンサルタントの評価も相対的に変わってきます。
医師としてレベルの高い東大先生は、患者ターゲットを難しい病状の患者にするべきで、多くの患者さん相手のクリニック経営は諦めるべき。本人にその気がないのに、50歳を過ぎて急にニコニコ顔で診断するのは難しいです。
ショーンKさんの人気が意外に高いのも、視聴者のレベルと合っていたのではないかと思います。それで、彼のコンサルティングがビジネスに有効であったかと言うと、それはまた別の課題の問題です。
現実問題として、マスコミによく登場する人は長い時間拘束される分収入は多いですが、能力を切り売りする分レベル低下は隠せません。長い人生を考えますと、この一時的収入の多さは決して得とは思えません。
ビジネスにおいて学歴を売りモノにしている人は、現状の立場を守ろうとしているのに対し、ない人は変なプライドや先入観がない分強みになります。問題は、自分の能力を高める独自の方法を開発できるか、そこが課題です。
起業での悩みは
【ひと言】
実際に起業している人に、学歴で悩んでいるような人はほとんどいません。そんなことより、いかにお客さんを増やすための方策はないか、スタッフを多くするためにはどうするとよいか、現在抱えている悩みばかりです。若いときに、他の人とは違った道を進んだ人が多いのもこの世界の特徴です。見栄の世界ではなく、本音しか通用しない世界です。
元気にお過ごしですか。
起業アドバイザーの中山おさひろです。
現在、人気ブログランキング 起業部門 15位です。
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