人間は生まれた時に身につける学習法が、その後一生頭の中にこびり付いているようです。乳幼児として生まれたとき、耳が微か聞こえる程度で、目も鼻も機能していないといいます。
そのため、耳から聞こえることには、泣き声で反応することを徐々に覚えますが、目で見えることに反応するまでに時間が掛かります。臭覚や味覚などはずっと後のこと。
大人になってからの学習方法も乳幼児の時と同じく、身に迫る問題に対しては必死に解決方法を探しますが、それ以外のことに関してはあまり身に付きません。英語学習や資格試験などで経験したことはありませんか。
何故このようなことを考えるかというと、よく「起業に向けてどんな勉強をしておくとよいでしょうか」といった質問を受けるからです。起業に成功するための特別の勉強法があると思っている人が多いです。
事前に、経営学や会計、組織論を学んでおいたとしても、起業するときにはほとんど役に立ちません。学校で、いくら経営学を学んで優秀な成績であっても、起業するときには何の関係もないのと似てます。
広い意味での経営学を学んでいても、実際に自分が起業したときに関わるビジネスは、とても個性的なもので汎用的な知識とは関わりのないとが多いです。もし勉強をしたいなら、目指すビジネスに沿った実学を学ぶこと。
最も参考になるのは、自分の勤めている会社をモデルに、資金の流れや意思決定の方法を学ぶ。自分の会社が厭なら、起業を想定した業種を選んで仕組みやビジネスモデルを覚えていくことです。
自分が実際に体験したビジネスを基に、起業を考えることは大事です。具体的なモデルを基に考えると、空想することなく地に足の着いた起業を学ぶことが可能になります。
【ひと言】
わたしがビジネスを考えるとき基本に据えているのは、人間の五感は一つの場面で約200万ビットの情報を察知すると言われていること。一人の人間が認識できる感度はたった134ビットですから、一人ひとり求めるものと、提供する側との間には多くはズレが生まれています。モノが売れない根源はここにありそうです。多分、他人も同じことを考えているなどと思っていると、大きく道を誤ることになりそうです。
元気にお過ごしですか。
起業アドバイザーの中山おさひろです。
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