日立製作所は、社内の営業人員を大幅に増やし、11万人から13万人体制にして営業活動に力を入れる方針を発表しました。AI(人工知能)の普及に伴い、今後は営業職の減少が予想されているはず。
日立によるこの営業部署の増員は、既に欧米企業で活発に行われている、コンサルタント型サービス提供に基づくためのようです。製品を販売する従来の営業とは違い、顧客企業が抱える課題解決を目的にしています。
今後、AIの活用が社会で広がりますと、スーパーや量販店のレジ係、銀行窓口の接客係、行政・司法書士、弁理士などの仕事は機械に取って代わられると言われます。営業も売り込むより、顧客からの注文を待つ仕事になりそう。
そこで、注文を受けたお客さんの所に行って、抱えている問題・課題を解決することが仕事になるようです。既に、IBMやGEなどは、製品を売ることよりもソフトを含めたシステム販売をする手法が主流になっています。
新たに起業する人も、単品で商品を販売するだけでは、売上げも利幅も膨らまないことを考える必要がありそうです。今は、単純商品販売から市場志向へとビジネススタイルが変わり始めています。
ガソリンや灯油販売の燃料店では、車の燃費がよくなって閉店するスタンドが増えています。これを、市場志向に切替え「街のエネルギー供給ビジネス」ということで、太陽光発電や蓄電池にまで扱い幅を増やす発想です。
市場志向に切替えることによって、時代の変化に強いビジネスが可能になります。これまでの倍以上は、仕事で覚えなければならないノウハウは増えますが、現代はそれができる仕組みも整っています。
起業では、新規に市場へ参入する立場の有利さを最大限生かして、新たな手法を自分で考えることです。最初は戸惑うかも知れませんが、案外人が手を付けていないジャンルは自分を生かすことができます。
【ひと言】
今、注目を集める会社の多くは、市場志向を定義にして社会貢献を前面に押し出している会社。「住みよい街を作る」とか、「女性に希望を売る」とか、発想がこれまでのビジネスの常識とはかけ離れている面白さがあります。因みに、便利なコンビニは「時間を売る」ビジネスが起点になっています。一度、自分のビジネスでも考えてみてはいかがでしょうか?
元気にお過ごしですか。起業アドバイザーの中山おさひろです。
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