1990年代、わたしの街に5店以上もあったビデオ屋が、今はTSUTAYAが1店だけになってしまいました。CDショップも、5店だったのが今も残るのは2店です。
IT技術が進化して、モノを通して渡していたものが、今はネット上で映画や音楽が渡される時代。この次の時代に衰退しそうなビジネスとして、学習塾が俎上に乗っていて心配している一人です。
そのキッカケとなりそうなのは、学習用のビックデータの解析が急速に進んでいること。現在は、あらゆるビジネスでビックデータの活用が活発で、ヒトの労働を人工知能(AI)への置き換えが進んでいます。
これまでは、講師の指導力とテキストを頼りに受験向け、補習向け学習を学習塾が行なってきました。既に、ネット上ではリクルートによる勉強サプリと受験サプリが、低価格を実現して話題になっています。
今後、ますます生徒向けタブレットが一般化してくるにつれて、ネットでの学習向け費用の価格破壊が起こりそうです。塾に通わなくても、いつでもどこでも学習ができる環境が生まれることになります。
キッカケの2つ目として、2020年度にはセンター試験が廃止になることが転換のポイントになりそうです。これまでの正解のある受験勉強から、思考する力が受験生には求められます。
AIの活用とセンター試験廃止とが重なり、従来の学習法とは違った能力が学生に求められます。下手をしますと、従来型学習塾は姿を消し、コミュニケーションや表現力を教える新たなカタチの塾が出現しそうです。
既存の成功している学習塾経営者が新たな手法に切り替えづらい分、新しく塾開業を目指す人は有利な立場にあります。これからの変化に対応できない経営者は生き残りが厳しくなります。
【ひと言】
大手学習塾では、AIを使って大学別に受験問題の想定が高い確率で可能になっていると言われます。米国では、大学院の受験問題の判定をAIが行なっているとも言います。時期的には、文科省が根底から受験について考えざるを得ない時期です。その影響を受けて、学習塾は新しい受験ビジネスのスタイルを確立する時期を迎えています。
元気にお過ごしですか。
起業アドバイザーの中山おさひろです。
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