起業するとき、何故起業するのか、そのビジョンをしっかり考えない、曖昧なまま起業する人は意外と多いです。何百万円、何千万円も投資をするのに、その動機がしっかりしていないと、うまくいくはずがありません。
推測すると、結局は儲けることができさえすれば、起業の業種は何でもよいのではないかと疑いたくなります。このような動機では、現在の賢いお客さんに見透かされてしまうことを心配します。
「デフレの正体」や「里山資本主義」の著者藻谷浩介さんは、国が公表しているデータを元に、過去の事例と人口推移の今後の予測を組み立てると、わが国のこれからの姿が見えてくるといいます。
藻谷さんは、バブル経済がわが国で発生した原因は、戦後生まれの団塊世代が30代後半に差し掛かり、多くの人が住宅や耐久消費財を購入したことに起因すると言います。たった5、6年ほどバブルが膨らみ、そして弾けました。
団塊世代のわたしは、その真っ只中にいましたからよく判ります。団塊世代の多くが、自宅購入で地価を上げ、その上の世代は投資目的で土地やマンションを買い漁りました。
今後、団塊世代が70代、80代になり、10代、20代人口が減少を続けますと、消費構造を大きな変化を遂げます。象徴的なのは、これまで紙おむつは幼児向け商品でしたが、今は高齢者の消費の方が多くなっています。
この現実を自分の目で確認した上で、他人の目が知らせてくれる情報も合わせて、起業のビジョンを考えるべきと思います。他人の情報ばかりをあてにした起業は、結局はカタチだけ真似て魂の入らないビジネスです。
自分の目だけを信じていると、独りよがりの他人の関心は呼ばないビジネスに陥りがち。現在は、情報を広く得ることは楽です。ただ、深く考えることも自分でしないと、誰も次の展開は考えてくれません。
【ひと言】
わたしは、あまり人の起業向けブログは読みません。データの出所のはっきりしない文章は、騙されやすいからです。特に、自分のビジネスを支援するための根拠のない自慢話は不愉快です。開業している人が、自分のビジネスの最大の機密を公開するなど、絶対にありえないこと。ジブネスの世界で、そんな大事な話をペラペラ話す人がいるとは思えません。
元気にお過ごしですか。起業アドバイザーの中山おさひろです。
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