中高年向けパソコン教室を開業予定の人から、開業のときにはどの程度のスキルレベルが必要なのか、悩みを聞きながら面白い具体的な相談を受けました。
顧客ターゲットが50代以上の、そろそろ仕事からリタイアした後のことを考える人を対象にしているようです。この場合、あまりレベルの高い話をするとお客さんに嫌われます。
一口にパソコン教室と言っても、中高年の初心者を対象にするケースと、就職先で仕事に使う人、ビジネスでホームページ開設のために使う人の場合では、まったく教える内容が違ってきます。
中高年向けの場合、パソコンスキルを高めるよりも、コミュニケーション能力を高める方が利用する人は歓迎します。
一方、和食料理店を開業するような場合は、開業時にほぼ完璧に近いレベルで開業しないと、せっかく来店してくれたお客さんを常連客にするのは難しいです。
料理の場合は一回一回が勝負です。一度不味いといった烙印を押されますと、当人だけでなくその知人にまで、不味いイメージを植えつけることになるので注意が必要です。
基本的には、お客さんの求めるレベルに合わせることです。同じ飲食店でも、誰でも気楽に入れる手ごろな昼食用店舗の場合、あまり食材や調理技術を高めると、採算が合わないことにもなります。
あくまでも、お店全体のバランスを考え、店のミッションとのすり合わせによって、完成度は決まってくると考えています。
わたし自身のビジネスを考えても、5年あたり前の起業相談は今でも冷や汗ものです。自分でも、レベルが低いことが判っているので、無料相談を続けることでレベルを上げた時期がありました。
ただこのような経験は、サービス業で開業する場合には、誰もが通らなければならない道。各自の戦略に合わせ、慌てて開業することのないようにしたほうが良いです。
【ひと言】
小売りと違い、サービス業や飲食業では、開業を急ぐあまり技術レベルが低くて失敗する人がいます。反対に、あまりにレベルを高くしようとするあまり、高みを目指し過ぎて開業するタイミングを外す人もいます。成功している人をみていますと、あまりレベルの高くない人も多いです。他人を雇ったりしながら、お客さん視線で営業することです。
元気にお過ごしですか。
起業アドバイザーの中山おさひろです。
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