日銀が2月16日にマイナス金利を導入して4カ月。普段の生活にマイナス金利の影響が顔を出すことはほとんどありません。銀行からお金を借りると、借りた金にマイナス金利分が付いてくると嬉しいのですが。
現実には、マイナス金利以後住宅ローンを借りている人が、低金利の銀行への借り換えが増えているようです。支払い金額が減るわけですから、マイナス金利の恩恵を受けることになります。
一方で、資産があって資金運用で生活している人にとって、マイナス金利は死活問題とまでは言いませんが、生活を切る詰める原因になります。今、高齢者家庭では少ない金利収入が細っています。
銀行や生保などが売り出している商品の中にも、マイナス金利をキッカケに募集を停止する商品が少なくありません。今では、百貨店や旅行会社による積み立て金制度が人気を集めるほど、金融商品は減っています。
日銀はマイナス金利導入によって、資金需要を高めデフレ脱却を目指しているのでしょうが、ゼロ金利の時代から誰も借りない資金です。マイナスにすることによって、正常に戻す時にこじれる可能性が高くなります。
現在の最大の心配は、支払い能力のない人までが住宅や自動車購入で資金を貸し出していることです。08年米国で発生したリーマンショックは、サブプライムにより家を購入した人が、多額の借金返済に行き詰ったことが原因でした。
また、国は国債費の利息の減額につながりますが、国民には利息収入の減額になります。結局、国民の消費意欲が減少して景気上昇は遠のくばかり。その間も、日本経済は泥沼の深みに足を進めていることになります。
【ひと言】
G7サミットで、「世界経済はリーマン・ショック前に似て」と言い出した安倍首相。他国の首脳の反対意見で打ち消されたようですが、このまま信用不安の大きな人に住宅資金を銀行が貸し続けますと、今度は日本発のリーマン級不況が日本で起こりそうです。安倍首相がやはり不況が起きたと威張って見せても、日本だけが不況ではやはり笑いの種にしかならないようです。
元気にお過ごしですか。起業アドバイザーの中山おさひろです。
現在、人気ブログランキング 起業部門 13位から 15位に下降しています。ここでクリックお願いします。 人気ブログランキングへ