起業する人が業種探しで悩むように、会社勤めをしながら業務で新規事業を探している人も、業種探しではたいへん悩んでいます。業種探しがいかにたいへんか思い知らされることがあります。
大手企業で、資金もスタッフもある程度用意された部署で、新規事業を専門に探している人がいます。一方、中小企業で社長の特命により、一人だけで新規事業探しをしている人はたいへんです。
特に難解なのが、「今は資金的に余裕があるので、何でもいいから儲かる新規事業を探せ」といったカタチで、社長からの指示で担当者として、不慣れな仕事を押し付けられるようなケース。
この「何でもいいから」が曲者で、一見自由に探せそうですが、多くの担当者にはまったく知らない世界の話です。詐欺もどきの話が寄せられることも珍しくないようです。
やはり新規事業は、現在行っている事業と関連性があって、今の仕事のキモやカンが生きる事業でないと、失敗するために参入する新規事業ということになります。
散々苦労しても、ほとんど評価されないのが新規事業の担当者でもあります。この時期、真夏日の暑いなか汗を拭き拭き疲れた顔で面談に現れる担当者を見ますと、つくづく気の毒になってきます。
起業する人の場合は、自分のために行う事業ですから、もう少し主体性は違いますが、それでも失敗したなら実害は担当者とは比べモノになりません。「何でもいいから」は捨て自分の方法で突き進んでください。
【ひと言】
参入する業種がはっきりしていて、そこでどう利益を上げるか考えるなら方策も考えられますが、漠然と「何でもいいから儲かる」と言われても、これは答えの出ない問題を解くようなものです。会社勤めをしていると、こんな社長の無理難題でも答えを考えるふりをしないといけないのがつらいところ。新規事業の担当を辞めて、自分のために起業する人は少なくないです。
起業アドバイザーの中山おさひろです。
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