日本からみるとドナルド・トランプ氏は相当危険な人物に見える。「メキシコ人は暴行摩だ」「イスラム教徒の米国入国を全面禁止する」「(日本は)北朝鮮から自衛した方がいい。核兵器を含めてだ」
世界がグローバル化の道を進んできたなか、そのリーダーであるはずのアメリカ大統領候補がこの発言です。一方でアメリカは、伝統的に孤立主義を主張する国家があることも確か。
特に世界の他の国々と違い、食料やエネルギーを他国に依存せず、自国の需給体制だけで自立できる数少ない国であること。近年、シェール燃料の生産が増えたことで、中東の原油に依存せずに経済が回ります。
もう一つ、トランプ氏が強気の発言をする背景に、2011年9月に起きたウォール街の占拠騒動があります。全米の家庭で貧富の格差拡大が進み、不満の溜まっている貧困層を味方につける選挙戦術が成功しました。
トランプ氏のプロフィールをみますと、狂信的先導者とはまったく違った経営者の顔があります。タバコも酒も飲まないキリスト教徒で、愛読書は聖書。父親が不動産会社経営の富豪で、彼は親の会社を継いでいます。
過去には、経営する会社の倒産も経験していて、4度の離婚経験も過去の大統領候補としては異色です。それなりに、波乱に満ちた人生を歩んできた人間といえますし、元来は民主党員だったのが共和党に変わっての立候補です。
日本国民がトランプよりも、クリントンがよいといってもせん無いこと。英国のEU離脱と同じで、世界の波乱要因になることが判っていても、投票する人が多かったら離脱が決まってしまいます。
それより、もしトランプ氏が大統領になったら日本はどうなるか、自分のこれからはどうなるのか、そちらを考える方が現実的です。また、トランプ氏が、自分のスタイルを変えることで大統領候補まで駒を進めたこと。
多分、真っ当なことを言っていたのでは、大統領候補として予備選挙で勝ち進むことは不可能でした。今、自分の事業で行き詰っている人も、このスタイルを切り替える戦術は価値があります。
事業をする場合、起業家や経営者はどうしても誰からも好かれようと考えがちです。ただ、誰もがお客さんになってくれるわけではありません。全ての商品を揃えるより、一部奥の深い商品だけに絞るスタイルもあります。
【ひと言】
11月の大統領選で本当に米国第一主義のトランプ氏が大統領になったなら、強い日本を目指す安倍首相はどうするのでしょうか。これまで中国敵視政策で、高い支持と憲法改定の両取りが上手くいっていましたが、世界で自国を自力で守れる国は米国と中国くらい。多額の借金を抱えていて、米国の支援なしでは手も足もでない危機が迫ることになるのでは?
起業アドバイザーの中山おさひろです。
現在、人気ブログランキング 起業部門 17位です。
ここからクリックお願いします。 人気ブログランキングへ