全国に1万8千店以上展開するセブン-イレブンと、約3千店のマクドナルドとは、隣接して営業している店舗がほとんどありません。どちらの会社にも出店場所を探す専門部署があり、常に集客に向け目を光らせています。
セブンで買い物をするお客さんの中には、食事のためにパン、弁当、総菜を求める人が少なくないです。マックのお客さんも軽食のためですから、お客さんの取り合いが起こっています。
街のどの場所に出店するか、集客目的の店舗にとっては売上げに直結するため事業の生命線といえます。首都圏に約100店出店する富士そばでは、数人の常務が自分で店舗を探し、自分の部署で運営するため責任が問われます。
ところがこの重要案件に対し、起業に関する書籍やセミナーでは、出店場所に関して言及することは稀です。推測するに、出店場所は業種によって最適と不適とがまったく違っています。
多くの部数販売や、セミナー参加者を募る目的のためには、問題がデリケート過ぎるのではないでしょうか。そのためか出店場所を軽く考える人が多く、判断を誤った場所に出店して、起業で失敗する人が絶えません。
起業する前に、ポジショニングで周辺店舗のチェックをすることもなく、既定事実のように空いている場所に決めてかかる人がいるほどです。現在のビジネスでは、どこに出店しても売れるほど甘いものではありません。
結局、開業しても直ぐに閉店する原因は、このような周りの事情を考えて出店することなく、自分の事情に合わせて出店する人が多いせいかも知れません。
【ひと言】
現在東京では、西部に広がっていた住宅地が、都心の千代田、中央、港の三区に集まり始めています。また、下町と言われた東部にも移動が起こっています。これは東京に限らず、人口減少が顕著なわが国では、住まいの場所が全国的に変わってきています。ビジネスにおいては、この人の移動を予測して次の展開を有利にしたいものです。
元気にお過ごしですか。起業アドバイザーの中山おさひろです。
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