「いつかオリンピックに出たいと思っていたが、グランドに立つことができた。本当は選手として立ちたかったが・・」安倍首相が、リオ五輪日本代表団の表敬を受け、こう漏らしたと言います。
60歳の人間が、選手としてオリンピックに参加することを考えることがあるだろうか? 昔、競技選手として全日本クラスの力量がありながら、運悪く選ばれなかった元選手なら理解できます。
今、選手として出たいと考える根拠を探りますと、絶対的権力を握った人間の妄想とか、錯覚ではないだろうか? 問題なのは、権力者の妄想や錯覚は、国民に多大な影響を与える失政につながることです。
昨年、上場廃止になった航空会社スカイマークの経営者は、業績が絶好調のときに時代を逆行する大型機を何機も発注し、経営危機に陥りました。経営環境の悪化に伴い、発注した旅客機を引き取れない事態が直接の原因です。
今年、回転寿司「かいおう」は倒産しましたが、昨年1月には過去最高売上げを記録していた会社です。あまりに業績がよいことで、まったく足場のない海外店舗の出店に乗り出しましたが、海外も国内も失速しました。
これら企業経営失敗の共通項は妄想です。いつまでも好景気が続くと妄想したり、経営者が自分の経営能力を錯覚したときに不幸が襲います。企業経営者なら会社の問題で済みますが、これが国家だった場合は・・
安倍首相の場合、今後ロシアとの平和条約交渉、米国の金利引き上げ、憲法改正の国民投票など、難問が続きます。人間、好調な時ほど警戒して取り組まないと、過信による錯覚はたいへんな判断ミスを招きます。
【ひと言】
アベノミクス、アベノミクスで煽っているときには、正体が見えませんが、騒ぎが収まったとき、何でこの程度の経済政策で大騒ぎしていたのか、白けた気分になる人も多いと思います。白けた気分で済むとよいですが、実際は風呂敷を広げ過ぎた金融緩和の後処理がたいへんと思います。国の借金は増え続けていますし、国の予算も膨らみ続けています。
起業アドバイザーの中山おさひろです。
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