東京都知事に就任した小池百合子さんは、日程が11月7日に決まっていた築地市場移転を延期します。わが国で、これほど資金規模の大きな行政日程をストップしたことがあったでしょうか。
決められたことには、時間ばかりを追われ汲々としてしまう男性には考えられない発想なのでは。決定事項には、どんなことでもいかに早く、確実にすることばかり考えがちなのが男性です。
兵庫県出身の小池さんは、都政運営に少しでも関わり、利権を得ようとする連中とのしがらみのないことが強み。もし東京を発展させようと考えるなら、よそ者と若者と発想を転換できる馬鹿者は欠かせません。
今後、人口減少が確実な東京で、新たに広大な豊洲に市場を移す背景には、石原都政時代に不動産利権に群がった、都議や不動産業者の暗躍があったと言われます。決して立ち止まって見直すことは、都民にとって悪いことではないです。
これに似たケースは、起業においてもよくあります。記憶に残っているのは、3年前中央線沿線に焼き鳥店を出店しようと計画した人です。駅から5分ほどのロケーションとして最高と思われる場所。
ただ、周辺のビルには事業所、予備校、コンビニなどで、ほとんど飲食店のない場所でした。ロケーションのよさばかりに引かれたのですが、4時間現地で人通りを観察し得た結論は、人通りは多いけど飲食に立ち寄りそうな人の少ないこと。
35歳の男性経営者は最後の最後で取り止めました。一度乗り出した船を引き返すには大変な勇気が必要です。費用面でもけっこう実害が発生します。それでも、引き返すことはビジネスにおいては大事。
小池知事は、選挙公約の「いったん立ち止まって考える」を実行に移し、日を改めて移転再開するかも知れません。それでも、一旦流れを止めて考えることは、これまでの都政にはなかったことです。
【ひと言】
政府でも、会社でも、組織が行き詰ったときには、新たな人に代わる組織は健全です。米国で、白人からアフリカ系オバマ大統領に代わったように、日本でも男性から女性に代わることで新たな視界が開けます。小企業の場合、一人経営者ですから代わりは難しいですが、これまでにない発想やアイデアのある他人に相談することは可能性です。組織も頭も固くなっては将来が開けないです。
元気にお過ごしですか。起業アドバイザーの中山おさひろです。
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不安なのではないかと思います。