これまであまり気にしませんでしたが、今は戦後3回目の焼きそばブームが起こっているそうです。第一次ブームは、家庭で焼きそばを食事として食べるようになった1976年頃。
「ペヤングソースやきそば」や「日清焼きそばU.F.O」などの発売がはじまった時期です。子供向け間食用おやつの存在から、昼食など食事としての存在感を示した時期と重なります。
第二次ブームは、B級グルメを全国に知らせたB-1グランプリが始まった2006年頃から。このイベントでは全国の焼きそばが一斉にPRを始め、各地の焼きそばが広く知られることになりました。
今回のブームでは、ソース味と限られた具材、定番の食べ方から解き放され、一気にバラエティーに富んだ焼きそばメニューが飛躍的に広がっているようです。
日経MJによりますと、首都圏には続々と焼きそば専門店が生れています。B-1グランプリのメニューには制約が多く、できるだけ水を使わない、味が均一化しやすく価格が安くなど、焼きそばには最適なイベントでした。
今回のブームでは、この制約を外すことによって、蒸し麺から生麺を使用したり、カレー、イカスミなど、パスタの上をいくバリエーションが売りになっています。
焼きそばブームの背景には、ラーメンが次第に下火になっている事情があります。ラーメンは、今や世界を相手にした日本メニューとして売れているため、人気店は海外の大都市を舞台に競いあっています。
その間隙をぬって、ラーメンに代わるメニューとしての焼きぞばブーム。今後、どんな進化を遂げ、どんなメニューが人気になるのか、今から興味の尽きないところです。
【ひと言】
食べモノ人気と、現在の社会風潮との間には、何かしら相関関係があるように思われます。焼きそばが人気ということは、新しいメニューを生み出せない、昔からの馴染みのしがらみを感じます。また、あまりお金をかけないで作れる節約志向もありそうです。やはり、デフレからは抜け出せずに、焼きそばに絡められる日本経済の弱さを感じるのは、わたしだけでしょうか。
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