10月には開業を予定しているのに、未だ会社名を決められず悩んでいるNさん。今月中に税務署に開業届けを出すはずだったのに、屋号が決まらないため届けを伸ばしています。
昔だったなら、○○商店とか、××工務店で社名は済みました。現代は、商号や屋号をあらゆる角度から考えなければならず、真剣に考えだすとなかなか決まらないことは確か。
商号と屋号は同じ意味ですが、会社組織にする場合は商号といいます。屋号は、税務署への開業届けを出す自営業者の名称です。どちらも、人に憶えてもらいやすく特徴のあることが求められます。
普段ほとんど使うことのない、英語やフランス語の社名を付ける人がいます。お客さんには言いづらい、覚えづらい社名は、会社自体が自然とお客さんに敬遠されることにもなります。
現代は、ネット検索で会社名を調べることも増えています。あまり簡単すぎてよくある名称ですと、検索上位を狙う同じ社名のケースが多く、競争が激しくなります。
起業したばかりの会社では、ほとんど検索で探すことが不可能になります。そこで難しい、判りづらい社名にしますと、今度はお客さんが覚えてくれないため、こちらもPR効果が期待できないジレンマに嵌ります。
会社名の源を探っていきますと、そこには経営者の創業に至るまでのストーリーが隠されているケースが多くあります。経営者の強い思い入れが社名には盛り込まれ、ファンを作るきっかけにもなります。
社名を付けるコツは、時間をかけてあらゆる角度から考えること。最近流行の、アルファベット3、4文字の社名は、お客さんにはあまり印象に残らないようです。
商号にはジンクスもあり、あまり個性のない社名の場合は、展開するビジネスも個性がない印象を与え、比較的短時間に消えると言われます。お客さんの憶えづらい社名の会社も、現在は消えやすくなっています。
商号や屋号を人任せにしている人がいます。創業する誰もが会社は長く継続することを願っています。人生のこれから長く付き合うかも知れない社名ですから、苦労して考え抜いてください。
【ひと言】
社名をつけるポイントを整理しますと、同じような会社名があまりないこと。ネット検索をしたとき、競合しそうな名前がないこと。お客さんから好感を持ってもらえて、記憶に残る名前であること。その上に、起業家の信条や思い入れが社名に入っていることです。こう整理しますと、なんとなく社名の輪郭が沸いてきませんか?
起業アドバイザーの中山おさひろです。
現在、人気ブログランキング 起業部門 19位から 16位に上昇しています。ここからクリックお願いします。 人気ブログランキングへ