築地から豊洲に市場移転が計画されたとき、豊洲の予定地は以前東京ガスの施設のため食品市場には不向きとされてきました。ここの土壌からは、有害物質のヒ素、六価クロム、水銀、ベンゼンなど高い濃度で検出されています。
そのため東京都は、完全に土壌の入れ替えを行い、安全性を高めたうえで移転を行うと言ってきました。その土壌入れ替えで、盛り土をしないまま工事を完了させたようです。
汚染された土壌はそのままにして、その上からコンクリートを流して汚染対策とした可能性が高いようです。ただ、コンクリートの耐久年数はそんなに長くはなく、事前の説明からも変更していますから問題は残ります。
わが国は、過去に工場から流出した有毒物質による公害を起こし多数の死者や病人をだした歴史があります。水俣病による広範囲の被害は、民事裁判ばかりが長いけれど、企業を除くと誰一人責任をとっていない歴史です。
豊洲市場移転も、首都圏に住む住民の食の安全にかかわる重大問題。中高年の2人に1人が癌の心配があるこの時代に、発がん性の強い有害物質が多い場所で食べ物の取引は勘弁願いたいです。
そのうえ、当初の建設費用約3900億円が、実際は1.5倍の5900億円まで膨れ上がり、今後さらに改修費用が上乗せされると予想されています。盛り土費用は858億円見積もられていたのですが。
東京オリンピックもそうですが、わが国では予算はたたき台の費用であり、そこからいくらでも上乗せを許すのが公的費用です。結局は、国や自治体の赤字が雪だるま式に増えています。このツケは国民が払うことになるのでしょうか?
【ひと言】
会社勤めをしている間、納税は会社が行ってくれることで楽ちんと思っている会社員が多いです。その分税金に対する意識は、学校と生徒の関係のように、ほとんどあなた任せになっています。日本人の税にたいする意識が未成熟なのは、この仕組みが大きく影響しているのではないかと思います。日本以外で、このような仕組みの国はないような気がします。調べてみてはどうでしょう?
元気にお過ごしですか。起業アドバイザーの中山おさひろです。
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