東京都知事に女性の小池百合子氏が就任してから、主婦が働く環境を作るため保育施設開業による起業に関心が集まっています。現在、都内には認可保育園の開設が相次いでいることは確かです。
現在、開設を進めているのは、企業内保育施設を手掛けるベネッセ、ピジョン、JPホールディングスなどの大手企業。他に、各地の社会福祉法人や保育園運営の株式会社も大都市圏に進出しています。
ほとんど全ては、既に保育園運営ノウハウを持っている組織ばかり。これから保育園を新たに立ち上げることは、現在進められている一億総活躍社会作りに乗った話とは趣旨が違って、難しい気がします。
4、5年前までは、個人で無認可保育園を建設し事業化に成功している人がけっこういました。今は、資本力のある保育園企業が、中堅・大手企業と組んで、事業所の一角で保育所を運営するスタイルが定着しています。
また、保育所新設が政治課題にもなっている現在、自治体が運営費を補助して急場凌ぎをしていますが、これが保育所の需給バランスが安定しますと、補助が期待できなくなることが考えられます。
小企業が、政治課題になるような大きな問題に立ち向かう志は立派ですが、志だけで会社を持続的に継続するのは難しい問題です。既に、足場を築いていて経営ノウハウももっているなら別です。
これから新たに保育所開設に取り組むのでは、社会の展開が早いことと資金力不足で勝負にはならないです。特に現状は、保育士の人を集めることが難しく、将来展望が描きづらいこともネックになっています。
【ひと言】
マスコミが取り上げるような起業に関連した話は、これから小企業で起業を目指す人には不向きと思った方がよいです。これまでも格安スマホ販売や、アパート経営など話題にはなっていますが、起業した大半の人はあまり上手くいっていません。話題の民泊にしても、小さなビジネスのうちはよいですが、規模が大きくなると落とし穴があるような気がしています。
元気にお過ごしですか。起業アドバイザーの中山おさひろです。
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