昔から、ビジネスとは競合するライバルとの戦いと、思い込んでいる起業家は大勢います。わが国では、2005年に欧州経営大学院のキム教授とモボルニュ教授によってブルーオーシャン戦略が公表されるまでは。
ブルーオーシャン戦略は、競争の激しいレッドオーシャンとは違い、既存のライバル会社と激しく戦うのではなく、これまでとは違う新しい市場を創造することを目指す戦略です。
少し冷静になって考えると判ると思いますが、長年一つの事業で利益をあげ、事業を継続してきた経営者に、新たに起業したばかりの人間が勝つとは、考えられない話。サッカーでJリーグのチームに学生チームが勝つような話です。
ブルーオーシャン戦略では、市場の境界線を勝手に引き直します。構造的にコストを下げながら、付加価値を上げる手法です。これまで顧客層ではなかった人をお客さんにするような発想も必要です。
東京・新小岩駅前にはるまき専門店を開業している「東京はるまき」は、まったくのブルーオーシャン戦略のお店。多分、わが国ではるまき専門店というと、この東京はるまき以外にないはずです。
このライバル店のない市場作りが成功した結果と思いますが、今度は東京・江東区大島に2店目店舗を今月中に開業します。はるまき専門店が広がることは、お客さんに馴染みのない新たなメニューを提供する素晴らしいことです。
ところで、日本経済の変化によって、業種別の収益地図も大きく変化しています。儲かる業種と、儲からない業種ですが、現在は建設業、製造業、卸売業などは、ほぼ全体で赤字経営の会社が少なくなっています。
一方赤字企業が多いのは、小売業全般、飲食業などで、特にマッサージ系、学習塾、美容院などはお勧めできない業種の代表格です。起業するときには、ブルーオーシャンを探すことが鉄則です。
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【ひと言】
以前は不況業種の代表格だった、建設関連、製造業などは、黒字経営の会社が3社に2社の割合と多く余裕があります。一方、起業する人の多い飲食業、美容院、小売業などは、3社に1社程度しか黒字の会社はありません。それでも、飲食業などは起業を目指す人が多いです。これは完全に起業情報が不足しているとしか思えません。
起業アドバイザーの中山おさひろです。
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