業種別にわが国のビジネスの優劣をつけると、小売りやサービス業は事業会社も多く、業績も厳しい会社が大半です。一方、建設業、卸売業、製造業は現在起業する人も少なく、業績のよい会社が増えています。
ただ、もし明日から製造業を目指すとなると、首を傾げる人も多いのでは。まったく製造には縁がなく、足場のない業種で起業など考えられないと思う人が多いのでは。
最近、業績のよい業種の一つに文房具メーカーがあります。業界の15年の売上げ増は前年比+9%ですから、ちょっとした成長業種と言っていいのではないでしょうか。
全国で80年代には3万店あった文具店が、今は7千店にまで縮小している業界です。しかも、この小売業界では100円ショップが幅を利かせていますから、価格競争をしては敵いません。
狙いは、文房具のヒット商品づくりです。顧客ターゲットを日本人に絞るなら、アジアのメーカーに製品依頼してコストを下げること。中国などアジアの人が顧客ターゲットなら、国内製造でMADE IN JAPANを売りにします。
最近は簡単な起業が可能ですが、誰もが簡単な起業を考えることで、同じ穴をみんなで掘っている業種が目立ちます。少し毛色を変えないと、苦労して起業しても、少ない利益では報いられません。
発想を思い切り変え、中高生や女性の同僚のアイデアを生かす方法もあります。自分のアイデアばかりに固執しないで、他の人の発想を取り込むことでアイデアは無限大になります。
【ひと言】
他人と同じことをしていては、起業は失敗すると知っていながら、今の能力とノウハウを考えると、結局同じことをすることになる。発想を変えて、自分の能力を少しでも高めることも必要です。開業をしたあとも、常に能力を高めることを考えないと、次の次の展開が見えなくなるからです。
起業アドバイザーの中山おさひろです。
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