一度馴れ親しんだため止めるに止められないもの、あなたにはありませんか。タバコをはじめ、大量の飲酒、多額のギャンブルなど、止められずに悩んでいる人は大勢います。
このまま続けていると、身体や家庭が壊れるかも知れないと判っていながら、長年続けて習慣となったため、最後は壊れるまで続けてしまう悪い慣行のことです。
企業経営でも、事業を畳むべき時にきているのに、何とかなるかも知れないと、行き詰るまで突き進んでしまうケースです。本来は起業する前、どこかでストップすべきを、決めておかなければならない事柄です。
似た例は、政府の高速増殖炉「もんじゅ」の廃炉も、この止めるに止められないケースのようです。現在は日本中に使用済み核燃料が原発施設に溜まっていて、もんじゅはこの燃料を再利用して発電する計画でした。
ところが、試験運転から22年も経つのに稼働日数は37日間。一兆円以上の資金をつぎ込んだ結果がこのありさまです。はじめたら止められない、わが国での最悪の例ではないでしょうか。
日銀の2%インフレ目標も、13年に始めて2年間で到達するはずが、今もってインフレ気配はなし。9月21日の日銀の政策会合でも、ほとんど可能性がないのにいまだに目標は捨てません。
わたしの邪推ですが、安倍首相は2%インフレをテコに、財政赤字をインフレによって解消する期待があったと思います。今は、この希望は無くなりましたから、1000兆円を超える国の赤字をどうするのでしょうか。
起業においても絶対に失敗しないなどあり得ません。いかに優れた起業であっても、運が悪かったり、資金不足で失敗することはよくあります。そのため、どこで撤退するか、悪い慣行を止め抜け目を作らないことです。
【ひと言】
よく起業やビジネスで成功するためには、機敏で抜け目のない人が条件に挙げられます。機敏は、反射神経の反応がよくスピードが速いこと。そして、抜け目がないとは、売上げを挙げるため、集客を増やすため、大事なポイントの見落としがないことです。会計方法やチーム作り、ポジショニングと並んで、撤退時期も見落としてはいけない大事な要点の一つです。
元気にお過ごしですか。起業アドバイザーの中山おさひろです。
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