起業での苦労は、よく山登りが例に出されます。最初は緩やかな坂道を上りますが、徐々に坂道は険しくなり、最後は急な岩場を登ることさえイメージされることにも。
実際の起業においては、そんなひな型通りに大きなチャンスが訪れるとは限りません。開業して直ぐに30度、40度といった勾配の山を登ることさえ珍しくないです。
開業後間もないのにスポットの大口取引を頼まれ、泣く泣く断るようなケースはよく起こります。次に注文がきたなら確実に受けようと思っていると、二度とそのような取引は起こりません。
この無理難題を受けることのできる人だけが、その後もこの業界で生き残るパスポートを手に入れることができます。成功する人に共通して、開業後にたいへんな思いをした経験をもっています。
開業したその日から、すでに本番が始まっているイメージです。会社勤めをしている時から仕事のスピードは速く、どうすると他の人に任せることができるか、説明方法を簡略化させることを考える習慣を身に着けること。
事業の細部がよく分かっていない段階で、重要な意思決定をするのはたいへんな勇気が必要です。起業した人の多くは、この意思決定を先送りして、後日にゆっくり解決しようとしますが、この時点でビジネスチャンスと一緒に起業チャンスも逃しています。
判断を先送りすることは、ここで大事な意思決定をしていることになります。ビジネスは、開業している側の都合ではなく、お客さんの、取引先の都合によって成り立っています。そこに合わせる準備が、開業後の早い段階からできているかどうかです。
【ひと言】
事前に予備知識として考えていたことと、実際に始めて現実に起こることの違いはよくあります。特にビジネスにおいては、その差が大きくて驚くことが多いです。「抜け目なく」はあまり印象を持たれませんが、起業する人間にとっては欠くことのできない才能です。特に起業においては、抜けている項目が多いですから。
元気にお過ごしですか。起業アドバイザーの中山おさひろです。
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