最近は、開業資金集めに酷く苦労している人の話をあまり聞くことがなくなりました。決して、誰もが簡単に資金を集めれるわけではないのでしょうが、金融機関は資金貸し出しを厳しくしていることはなさそうです。
金融公庫や自治体の開業支援事業も起業には協力的ですし、ベンチャービジネスは貸し手のキャピタルが企業探しをしているとも聞きます。マイナス金利のご時世ですから、真っ当な事業計画書なら貸してくれそうです。
今、本気で考えなければいけないのは、日本経済がデフレから抜け出し緩やかなインフレを実現できるか、再びデフレに逆戻りしてしまうのか、景気の微妙な風向きの行方です。
もし緩やかなインフレになっても、物価が大きく上昇する心配はなさそうです。景気もそこそこ安定するでしょうから、資金返済も楽になります。再びデフレになりますと、景気は下降して多額の借金は返済が厳しくなります。
現状は資金の借りやすい環境ですが、その後の展開次第で資金借り入れが難しい問題を孕むことになります。政府がアベノミクスで勧める、開業率アップに乗っかっての起業は論外です。
あくまでも、起業する人の個人的な事情が優先です。基本的に開業するタイミングは、人が開業に尻込みするときには積極的に、多くの人が開業に走るときは慎重に行動するべきです。
ミクロ経済での出店環境を考えると同時に、マクロでの日本経済の大きな流れも考慮に入れる必要があります。一にも二にも、起業する人が自分なりに考え抜いた上で判断することが大事です。
【ひと言】
この1、2年、人工知能が人間の仕事を奪う話をよく聞きます。一方、経済に関する講演や書籍では、経営者やビジネスパーソンの考える力が新たなビジネスを開くとする結論が多くなりました。多分どちらも間違いはなさそうです。人工知能に人間の感情が理解できないように、人の考える力は人工知能の先をいってます。「どう考えるとよいのか」と言った質問も最近は増えています。
元気にお過ごしですか。起業アドバイザーの中山おさひろです。
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