毎週日曜日は、わたしの地域では、新聞の折り込みチラシの中に求人広告が5枚、8枚と結構な数が入っています。ところがこの夏以降、枚数が減って今日など3枚の広告チラシしか入っていません。
東京・多摩地区のわたしの住まい周辺は人手不足が深刻で、経営者に会うたびに、仕事を探している人はいないか聞かれることが多いです。どうも人手不足が解消されたわけではないようです。
知人の運送会社経営者によりますと、今年の夏以降徐々に仕事の注文は減っていると言います。彼の会社は、建設関連の木材輸送をしていて、今年の春など人手が足りなくて悲鳴を上げていた時期がありました。
この夏、リオ五輪や相次ぐ台風到来によって、すっかり仕事の量が減った時期がありました。多分、あの頃が景気の分岐点のような気がしますが、今は景気のボリュームはしぼみ始めているようです。
ちょっと偉そうですが景気についての話です。会社の景気がよいための条件は3つです。
1. 日本経済全体が好景気に沸く状態で、1980年代後半のバブル景気が好例です。2000年代の中国も同じで、国民生活が全体的に底上げされ需要が需要を呼ぶ状態のときです。
2. 一定の業界に限って好景気に沸くような状態で、ひと昔まえのスマホとアプリ、今なら建設関連や焼き鳥居酒屋のような業種です。
3. 個々の会社や商品が人気で、多くのお客さんが集まる状態も好景気の好例です。国や業界全体が好景気にはなかなかなりませんが、会社単位ですと経営者の発想と努力で実現可能です。
今の日本の経済環境は、人口減少によって需要は減り始めています。金利は、日銀の金融緩和は進行してマイナス金利の状態。物価は、石油価格が大幅に安くなっている上に、国民の節約志向もあって上がりません。
本来は好景気になると需要が高まり、それにつれて資金需要も高くなるため、金利は上昇するはずです。13年の異次元の金融緩和によって一時好景気なりましたが、金利は上がらず物価も上がりませんでした。
景気と金利(資金需要)は比例しているのに、日本は多額の借金をしているため金利を上げれない。素人目にもこの足かせがある限り、日本全体で好景気は無理な話なのでは・・
政府が景気をよくしてくれることを願うより、自分の力で会社の業績を上げる方法を考える方が、これから先の事業展開にもよい影響があります。他人任せの景気では、長続きしませんし下降したら止まりません。
【ひと言】
開業している人も、株式投資をしている人も、目の前で起こっていることを読むのは得意ですが、長いスパ-ンで流れを考えるのが不得手です。これまでの景気の流れを考えますと、それほど長く好景気が続くことはありません。今は、アベノミクスで金融緩和の資金を大量に市場に流していますが、この状態がいつまでも続くわけもなく、この先は次第に厳しい景気が待ち受けているように思います。
元気にお過ごしですか。起業アドバイザーの中山おさひろです。
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