わたしの街では、今年に入って3軒の整骨院やマッサージ店が閉店しました。10年くらい前から、次々に生まれたこれら身体の治療院ですが、多くの街で店舗増が続いて過当競争になっています。
急速に増えたのにははっきりした原因があって、1998年「柔道整復師(正式名称)の養成施設を国が指定しないのは裁量権の逸脱」の判決によって国が敗訴、約8倍もの養成施設が生れたためです。
06年当たりから全国に新たな整骨院が生れ、つられるように民間資格のリラクゼーションやカイロプラクティックもできました。住宅地やフィットネス内でも開業し、今ではどこにでもある感じです。
身体の治療院業界を整理しますと、今問題になっているのが柔道整体師が開業する整骨院、接骨院、ほねつぎなど。他に、あん摩マッサージ指圧師、はり師などが営業する鍼灸院、マッサージ院、治療院でここまでが国家資格。
この他に、民間資格でカイロプラスティック、リラクゼーション、整体院、アロマセラピー、リフレクソロジーなどがあります。民間資格では健康保険を利用することはできません。
柔道整復師は、健康保険を使うことができることが強みです。ただ、緊急の骨折や脱臼を除きますと、医師の同意がなければ保険適用外ですし、既に肩こりや筋肉疲労などでは適用されなくなっています。
問題なのは、このような経緯や事情をまったく抜きにして、「健康保険が使えるので間違いなく儲かる」と宣伝がなされ、学校に入ったり、フランチャイズ加盟する人が多いことです。
開業する場合にはこれまでの経緯と同時に、これからの将来性が問題になります。柔道整復師の場合、健康保険の不正請求や架空請求があまりに多いため、17年度からは請求審査を厳しくすることも決まっています。
これまでにも儲かる商売として宣伝され、多くの人が起業したビジネスは、時代と共に常にありました。そして大量の廃店や倒産を生んでいます。
このような起業の失敗例に関しては、専門に研究している人は誰もいませんからあまり知られていません。ただ大きな問題であることは確かで、街には新たに2店のマッサージ店ができています。
【ひと言】
国民の年間医療費40兆円のうち、柔道整復には1%の4000億円が使われています。全国には6万4千人の柔道整復師がいますから、一人当たりにしますと625万円。資格者が全て整復師で営業しているわけではなく、諸経費を除いてもそこそこ平均値では営業を続けていけます。今後は、健康保険の運用も厳しくなると、開業場所の立地も考え難しい判断が必要です。一人で悩むより、英知を集め方向を考えることです。
元気にお過ごしですか。起業アドバイザーの中山おさひろです。
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