政府が率先して副業を認める流れを作っています。これまで、厚労省が策定している「標準モデル就業規則」では、社員の副業に関して、はっきり原則禁止と明記されていました。
今年度内に変更を予定している就業規則においては、同業他社や長時間労働につながるケースを除き、原則として解禁とされるようです。ただし法律的な強制力はありません。
政府が狙っているのは、働き方改革の一環として社員の収入を増やすこと。労働力不足を補うことや労働者の能力向上を高め、雇用の流動性を促進することも狙っています。
現在、企業の人材不足は顕著です。少しくらい会社からはみ出しても、優秀な人材を引き止めたいところです。多分、この流れは今後ますます強くなると思います。
今、世界的に話題になっている映画「君の名は。」のプロデューサー・川村元気さんは東宝の社員。同時に、副業で人気小説「4月になれば彼女は」の作者でもあります。既にロート製薬やサイボウズなどは導入が始まっています。
副業を考えるには、大きな2つのポイントがあると考えます。
一つ目は、副業の業態に関してです。既に、副業している人も少なくないのですが、その内容は、アフリエイト、FA、ネットオークション、プログラミング、デザイン、クラウド・ワーキングなどネット系ビジネス。
民泊、せどり、コンビニ、飲食店店員、ビル清掃員などで副業の人も多くいます。ただ、副業とその後のビジネスでのつながりは重要です。特に、起業を目指す人の場合、副業は基本的に小遣い稼ぎとは違います。
二つ目は、副業には興味があるけれど、他の人の具合をみてからでも遅くないと考える人。ビジネスにおいては、他の人よりも少しでも先に第一歩を踏み出した人が有利。果敢にリスクを取った人が成功しています。
今回の副業解禁でも、人が考え付かないことをいち早く実行した人が、副業から起業への階段を早く登れると思います。実行するかどうかは慎重さが必要ですが、着手するのは速い人が勝ちです。
副業を考えるならば
【ひと言】
彫刻家が作った俳句、「たゆまざる 歩みおそろし かたつむり」
作者は、長崎平和記念像を制作した北村西望さん。わたしのように中高年になりますと、若い時から派手な性格ではないけれど、黙々とビジネスに打ち込んでいるカタツムリのような人が、ある年齢になるとまとまった仕事をしているケースがあります。半端に頭のよい人間の方が、結局何もできなかった例をよく見ます。
元気にお過ごしですか。起業アドバイザーの中山おさひろです。
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