この所、日本のマスコミはNHKをはじめ多くの時間を、米国・トランプ大統領や北朝鮮関連の報道ばかりに割いています。日本経済や雇用にとって大きな役割を果たす、第四次産業革命やAI(人工知能)報道は特集だけ。
現在のように変化の激しい時代は、大きな流れを見誤りますと、後々大変な後悔をすることになります。わたしの記憶に残るのは、1960年代の石炭エネルギーが最後の時代に、大盤振る舞いの求人活動をしていた会社のこと。
高校時代、まだ大学に進む生徒は2割程度で多くが就職していた時代に、北海道では炭鉱会社が当時としては破格の給与で社員集めをしてました。トランプ氏が、石炭会社の存続を口にしますが、実際の石炭需要が減少するはずです。
今の時代でも、これから消えそうな業種が高い給与で人の募集をしています。ただ、これまでの産業革命とは大違いで、馬力から蒸気機関や石炭から石油に変換したような、単純な転換の構図ではありません。
産業技術の進歩によって、個々の製品や技術は細分化を続けています。仕組みの小型化とスピードとデザインとが優先し、それについていけない製品やサービスは次第に消えています。
今働いている会社の技術やサービスが、いつまで市場で生き残れるか判らない時代に入っています。東芝が危ない、三菱重工も厳しい、ニコンでさえもリストラの進む時代に入っています。
そんななか17年度版中小企業白書によりますと、日本人で起業に関心のある人は28%です。米国77%、ドイツ69%、英国64%ですから、先進国では日本人の起業への無関心が目立ちます。
起業への関心が薄いということは、国民の経営マインドが低いと言えそうです。マイナス金利の現代でも、金利5%以上を謳い文句にした詐欺事件で騙されるのは、このマインドの低さが影響しているようです。
実際に起業するかどうかは別にして、今の時代を生き抜くための経営マインドは鍛えておくべきです。国や会社の言うままに生きたために、歳をとって後悔している先立ちが大勢います。
【ひと言】
日本では、タイムマシン経営で十分成立すると言ったのはソフトバンクの孫正義会長です。米国で人を集めて成功している事業は、数年経つとほとんど日本でも経営が成り立つのがタイムマシン経営。経済や防衛ばかりでなく、経営においても日本は米国の影響を色濃く受けています。質的な経営競争が緩いため、経営レベルがわが国では低いような気がします。
元気にお過ごしですか。起業アドバイザーの中山おさひろです。
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