2月24日、わが国で初めてプレミアムフライデーとして仕事を早く切り上げ、国民が消費を増やそうと制定したイベントデーでした。政府が消費を増やしたい気持ちは分かりますが、それに乗っかる国民が大勢いるかどうか。
売り手として起業する時に最初に悩む壁ですが、どこにも売っていない商品やサービスはそうそうないことです。国が消費を増やしましょうと音頭をとっても、じゃ何を買うのという気分に国民はなります。
新興国の国民と違い、今の日本では個々の国民が欲しいものは高価な商品。もし日用品や食料をプレミアムフライデーで買ったとしても、買い溜めになるだけでその後に買うタイミングが遅れるだけの話。
何が売れるかは、長く事業をしている人なら誰も知っていることで、どこにもない商品を、誰にもできない売り方で販売することはです。言うのは簡単ですが、これを実行するとなるると大変なことです。
そこで次善の策として考えるのが、どこにでもある商品を売るのは仕方ないけれど、他の人にはできない売り方はできないものか考えます。これなら、ビジネス経験の浅い人でもやれそうです。
一時期、農家からコメ、野菜、果物を購入契約をし、宅配便を通して都市の家庭に販売するビジネスが広がりました。1年目はやる気がありますから、封書やメールで購入家庭に連絡をとって営業活動が積極的です。
これが2年、3年となりますと、次第に手間をかけないで楽に売ろうとします。結局数年で自然消滅し、この業界で事業を拡大し続けているのは、オイシックスやらでぃっしゅぼーやなど大手だけが残っています。
ビジネスチャンスは誰にでもあるとはいっても、それを生かせるのは覚悟と根気と知恵のある人。資金や人材ばかりを考える人がいますが、起業は表面ばかりでなく、もう少し深いところにも気を配ってください。
技術的に高い山を登るのは難しくても低い山なら大丈夫と考える起業家は多くいます。ただ低い山でも時間はかかります。根気よく登り続ける覚悟が求められるのが起業です。
【ひと言】
起業では、他の人と少しでも違ったことをしないと軌道には乗せられないと知っていながら、開業してみると既存の会社とあまり変わらないといったケースはよくあります。開業前の段階でよく練った上で開業するか、開業してから変える努力をするか、小さな違いのようですが事業の持続性でいったなら、とても大きな違いです。やはり、失敗につながる道は歩まないことです。
元気にお過ごしですか。起業アドバイザーの中山おさひろです。
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