2月24日に政府が音頭をとって実施されたプレミアムフライデー、首都圏や大阪以外ではあまり話題にもならなかったようです。翌日の産経新聞の報道でも、経産省が確認したところ120社程度でしか早期帰宅していないとか。
行政が行うこのようなキャンペーンでは、できるだけ大きな成果と多くの組織を巻き込みたい下心が露骨なため、働き方改革に合わせ終業時間は早く、国民消費を高めるために販促も大声でとお願いばかり。
しっかりした戦略を考え抜かない組織特有の事情で、思い付きを次々に足し算した結果のキャンペーンになっています。国民や企業経営者からすると、プレミアムフライデーで何がしたいのか見えてきません。
似たようなことは、起業においても陥りやすい落とし穴です。開業で多くの人に集まってもらいたい気持ちと、集まった人に商品やサービスを多く買ってもらいたい気持ちとは、実際には方向性が違っているはず。
集まってもらって、商品や店舗を知ってもらうことは大事なPR活動。その上で、お客さんの好感を持ってもらって消費活動につなげていく流れです。これを一緒に行うと、効率はよいですが息の長いビジネスにつながらない。
最近は、開業レセプションで見てもらい食べてもらうけれど、購入は次回からという筋を通す会社が目立ちます。お客さんからすると、意外とこの開業する会社側のけじめには心が惹かれるものです。
ビジネス経験のほとんどない官僚や会社にもいる実績のない幹部が、イベントやビジネス交渉であれこれ盛り込みたがる口出しが、結局は失敗につながる共通した行為です。
あくまでも目的はシンプルに一つ。そこで成功したなら次にシンプルな課題を一つ足す。失敗したなら元に戻す。ビジネスはこちらの都合ばかりによくはいきません。あまり欲を出さないで、一つの目的に一つの成果です。
【ひと言】 会社勤めをしていますと、せっかく考え抜いた企画に対し、あれこれ物知りげにプラスさせたがる上司は付きものです。わたしの経験でも、企画から要素をマイナスする行為は成功に近づけますが、プラスする行為は混乱を招く原因になります。こんなことで悔しい思いをするより、自分で起業する方が思い通りことが可能になって仕事を楽しめます。
元気にお過ごしですか。起業アドバイザーの中山おさひろです。
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