今、人手不足が深刻な建設業、林業、漁業、運送業などには、古くからの一人親方の仕組みが残っています。特に建設業は、大工、左官、電気工事などの職種の多くで、現在も機能していて起業へのステップとなっています。
大工仕事の世界に入りますと、勤務する工務店に見習いとして入社し、一人前の仕事ができるようになると職人に格上げします。職人仕事で10年近い修行をし、仕事を覚えた後には一人親方になります。
一人親方の利点は、固定給から歩合給になるので、仕事をするとその成果が収入に直結することになります。一方で、仕事のないときは収入の保証がなくなることが欠点です。
ただ、一人親方の時代には建築の経営を学び、職人使いの差配を覚えますから将来の経営にとって大事なステップです。その後経営者になるためには、工事受注の仕事を取ってくることと、対外交渉とが必要になります。
これからの時代、多くの労働者にはロボットや人工知能に仕事を奪われる危険があると言われます。その中で、大量生産のできない職人仕事の多くは、これからの時代も生き残ると予想されます。
また、会社勤めの場合には定年退職がつきもの。既に今の時代でも、歳をとって就職できない中高年は少なくありません。その点、職人と言われる人たちは70、80歳になっても元気に仕事をしている人がいます。
現在、職人仕事の就職希望者は少ない職種ですが、今後もこの世界には希少価値があります。モノづくりの好きな人にとって、一人親方からその後の起業も、決して悪くはない時代になりそうです。
【ひと言】
アジアにおける東京大学の学校ランキングは、シンガポール、中国、香港の各大学に次いで第7位。今は、韓国の大学にも追い上げられていて、年々低くなっています。一方、日本の職人技術のレベルは、世界的にみても東大より上位にあることは確か。今後、この両者の差はますます広がりそうですが、どちらを買いますか?
元気にお過ごしですか。起業アドバイザーの中山おさひろです。
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