最近、「サイコパス」が話題になっています。一つには、中野信子さんの同名の著書がベストセーラーになっていること。もう一つには、米国大統領ドナルド・トランプさんのキャラクターが影響していると思います。
今から26年前、「羊たちの沈黙」という映画が公開され、日本では初めてサイコパスが広がりました。当時は、凶悪な変質者が連続殺人を犯すイメージばかりが先行して、特別な性癖の人と理解することが多かったです。
その後、サイコパスの研究が進み、以前とはすっかりイメージが違っています。中野さんの本を読んでいる人の多くが、平気でウソをつく同僚に悩まされて、この本を通じて対処法を考えるためと言われています。
今では、変質者というよりも、反社会的、自己中心的な精神病質者の意味合いが強くなっています。また、一般的生活者の中にも、サイコパス的気質の人は大勢いて、職業としてこの気質が必要な仕事のあることも知られています。
その代表格はが大企業トップのCEOです。多くの社員の期待を裏切って経営方針の大転換を行うことがありますし、何千人ものリストラを行って、人の恨みを一身に受けることもあります。
調べてみますと、サイコパス気質が必要な職業は意外と多くて、弁護士、メディア関係、営業職、警官、ジャーナリスト、シェフ、公務員、銀行員、軍人、政治家などにもありそうです。
善人の顔だけでは難しい仕事に多くが該当しそう。その中には、小企業経営者が入ってもおかしくないです。仕事によっては、サイコパスは現在社会の中では必要な特性といえます。
一方、サイコパス気質が向かない職業として、介護・医療、教師、会計士、内科医師、アーティスト、職人などが言われています。職人気質と経営との間には難しい溝があることは納得できます。
小企業経営といえども、厳しい判断を迫られる経営者を目指すのが起業です。温かい気持と冷静な判断と、経営能力とを高めることによって、サイコパス気質をどう活用するか、大事な課題なのでは?
【ひと言】 人類で最もサイコパス度の高い人は、英国のヘンリー8世、次いでアドロフ・ヒトラーが高いと言われます。日本人では、織田信長の名前が上がっています。サイコパスと言うと、猟奇的殺人事件ばかりが話題になりがち。今から10年以上前は、確かにそのような傾向が強かったですが、今は脳科学の発展が著しく、脳の部位研究から悪戯に不安になることはなくなりました。経営も同じですが、最新研究を知ることは欠かせません。
元気にお過ごしですか。起業アドバイザーの中山おさひろです。
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