小企業に勤める社員の共通の不満に、社内ルールがしっかりしていないことを上げる人が多いです。経営者の言うことが、いつも自分の都合の良いように、コロコロと変わることへの指摘です。
わたしの知る中小企業でも、会社と社員との間に労働協約はあるけれど、その内容をきちんと認識している人のいない会社は多くあります。どうしても、社長からの指示がルールになってしまう会社です。
考えてみますと、何人もの人が関わる会社にルールのないのは、とてもおかしなこと。時には、社長が経営に行き詰って不正行為をしようとした時、一緒に働いている社員が止めないと誰も止める人はいません。
会社を設立した当初、起業家は誰も法律違反や信用を失う行為をしようとは思いません。何年も事業を続けているうちには、山あり谷ありで気持ちがぶれてきます。
起業の時にはビジョンやミッション(使命)を考えますから、そのとき社内ルールも併せて考えるべきです。一度ルールを作っておくと、後日それを修正することは簡単なこと。
ところが、まったくルールのない状態から、新たにルールを作るとなるとたいへんなエネルギーが必要です。ルールのない会社は、無法状態ということにもなりますから、笑っていられません。
ここで考え欲しいのは、起業のときにいかに売るかばかりでなく、起業家のリーダーシップを欠いた事業は早晩行き詰ること。今は人手不足の深刻度が増していますから、リーダーシップを構築し沿ったルールを決める手がありませす。
【ひと言】
小企業経営者が注意しなければいけないことの一つに、起業当初から全ての業務を経営者がこなしてしまうことで、社員は経営者の指示待ちを仕事と思いがちになりやすくなります。考えることを求められてはいないと思いがちです。社長一人が考える会社と、社員と併せて3人、4人が考える会社では、どちらが成長するか自ずとはっきりしています。
元気にお過ごしですか。起業アドバイザーの中山おさひろです。
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