IT系で起業する人には、ビジネスに対する共通認識があって、従来型ビジネスからムダな手間をどれだけ省くかに関心が集まります。ムダを省くことでコストを下げることが可能です。
ただ、インターネットが普及して20年近い年月が経過しています。誰もがムダを省いた効率化を追求していますと、反対にムダを武器にしたビジネスが新鮮で、お客さんの心をこれまで以上に打つことも確かです。
ビジネスの連絡には、メール利用が幅を効かせる時代、手書きの手紙を送ることで大きな存在感を出すように、メールや郵送がほとんど現在に直接手渡しする手法が成功している事例があります。
全国に300世帯、700世帯の会員をもつ旅行業のクラブツーリズムは、自社が発行する旅行情報誌「旅の友」をエコースタッフが宅配で手渡ししています。このエコースタッフがツーリズムの営業のポイントです。
特徴は、このエコースタッフ自身がツーリズムの会員であること。中高年のスタッフは月に1度、配る部数によって数千円から数万円の手数料を貰って配達しています。
通常、一度利用した旅行代理店の運営する会員組織に加入させられることはありますが、その後はDMが一方的に送られるだけで内容を見ることさえほとんどないの現実では。
ところが組織のスタッフが宅配してくれると、否応なしに話をすることがありますし、その内容が旅行になることも確実です。最近の研究で、旅行サービスというコト商品は、頭の中に思い描いた時から既に始まっていると言われます。
旅行とITとは相性がとてもよいです。情報を集めたり、予約を入れたり、SNSで情報共有をしたりでITの存在は欠かせません。ただ、キッカケ作りには人と話をすることが意外と重要です。
どのようなビジネスにも、このような勘所があまり見えないカタチで隠されています。この勘所に気付くことができるかどうかによって、あなたの起業や事業の将来の姿も、すっかり変わってくるのではないですか。
【ひと言】
事業計画の段階で、集客は営業代行やクラウドワークスに代わりにやってもらうと考える人がいます。もし、そのビジネスの勘所ともいえる仕事を他人に任せることなると、事業にとっての重要なデータを人任せにすることになります。他の人が簡単に参入できる事業ということにもなります。事業のメリハリは大事ですから、よく考えてポイントは外さないでください。
元気にお過ごしですか。起業アドバイザーの中山おさひろです。
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