これから起業する人は、過去の実績では既存企業に敵わなくても、新たな経営手法や営業戦略を取り入れることによって、古い会社に負けない事業展開をすることが可能です。
この好機を認識していないため、何も考えずに勤めていた会社の仕組みを、そのまま踏襲してしまう経営者は多くいます。今、多くの既存企業が抱える問題は、古くからの仕組みを変えられずに事業を続けていることなのに・・
その最大の欠陥は、スタッフ全員の能力を最大限に生かしきれていないこと。特に小企業の場合、経営者が全てを考えスタッフに手本を示し、古い枠組みから一歩も外に出れない習慣が続いています。
多くのスタッフには適応能力があります。経営者は、スタッフとの間に信頼関係を築くことができたら、その後は彼らに業務を任せていかないと、会社の事業はいつまで経っても成長しません。
経営者が一人髪を振り乱して頑張っても、そこから生まれる成果は知れています。ゼロからはじめる新たな会社の場合は、このスタッフの能力を最大限生かす仕組みを導入することが可能です。
経営者が深く考えず、スタッフを5人雇って年間1000万円の売上げの小売店の場合、一人当たりの生産性は200万円。工夫して3人で仕事を回すと333万円となり、生産性に大きな開きが生まれます。
開業前、事前準備の段階から生産性を意識した経営を考えると、その後の事業展開は大きく変わります。スタッフにとって仕事はきついですが、やりがいのある仕事をすることで、「幸福感は高まる」研究結果は多く公表されています。
長時間労働や効率の悪い仕事は、会社の利益とは結びついていないこともよく知られています。会社設立のリスクは誰にも付きまといますが、その後の会社の成長速度は経営者の判断や心掛けで早くも遅くもなるのが事業です。
【ひと言】
起業を目指す人の多くは、現在勤めている会社への不満を抱えている人です。ところが、辞めていざ独立起業となりますと、前の会社と同じ仕組みを取り入れている人が多いことに驚きます。多分、会社の仕組みやその文化がスタッフに与える影響を、あまり考えていない結果と思われます。新しい世界を自分で作るくらいの意気込みが起業家には欲しいものです。
元気にお過ごしですか。起業アドバイザーの中山おさひろです。
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