今年の連休中も、登山による遭難する人が大勢いました。今は一線を退いた中堅企業創業者の知人によると、「山の遭難は普段も連休中も変わりないけど、連休中は山に入る人が普段の10倍はいるので目立つだけ」
確かにそういわれると、遭難の確率にすると変わりがないかも知れません。この知人は70歳を過ぎた今も月に1、2度は山に登り、ヒマラヤの6000m級にも5度登ったほどの人です。
その彼が、何故会社経営をしながら山に登るのか、話してくれたことがあります。ヒマラヤのような高い山を登り始めると、3000m当たりからはほとんど考える根気がなくなるようです。
取り留めない、抽象的なことばかりが頭に浮かんでは消える酸素濃度に入るそうです。その後、5000m圏になると登ることだけで精一杯で、二、三歩進んでは深呼吸の状態が山頂まで続きます。
山頂からの下りでは逆に、やっと深呼吸をして、その後は取り留めのないことばかり。その後、次第に下界に下りるにしたがって自分がいかにちっぽけな人間か、周りに人がいても泣くのを止められないといいます。
彼に言わせると、「地球の正面にしがみついて生きるほかにない人間」に思えてきて、登山は彼にとって「心のサプリメント」の役割があるようです。考えますと、誰もが何らかの方法で心の安定を保っています。
「自分はとても気の小さい人間で度胸がない」そのため、高い山に登ることで、突風で山から滑落するかも知れない恐怖を考えますと、仕事のときなど強気の判断を押し通すことができると言います。
登山における危険と、会社経営での危険とを比べて考えてみます。一人がつらい思いをするだけの山よりは、会社の社員やその家族までを巻き込む経営の危険の方が、やはり危険の重みが違うように思います。
「心のサプリメント」とは少しコジャレタ言葉ですが、起業を目指したり会社経営をしている人は、何かしら自分のために用意して置くとよいです。ヒマラヤ以上に危険と思われる事業を目指すのですから。
【新しく生れそうなビジネスの予感】
日常生活ではスマホが欠かせませんが、そのうえにスマホを片手に用事や作業をすることも多くなっています。すると、片手で動作のできるスマホがあるとありがたい。スマホ用の日用品なんて商品も生まれてきそうな気がします。
【ひと言】
企業経営者の中には、身体を酷使する運動をしている人が多いです。マラソン、トライアスロン、登山、オープンウォータースイミング(遠泳)などが人気なのでしょうか。何で厳しい運動をするかと言うと、日ごろから自分が傲慢、横柄、見栄張りな態度にならないよう、自分を虐めることで自戒するとも言われます。特に若い経営者ほど、厳しい運動が好きなようです。
元気にお過ごしですか。起業アドバイザーの中山おさひろです。
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