今年も間もなく一年の半分が過ぎようとしています。現在は、上場企業の半数以上が無借金経営というほどの好景気の状況です。本当にそれほど景気は良いのか、コンサルなどでわたしが知る企業を業種別に整理してみました。
現在、どこの会社も人手不足は深刻な問題になっています。三大不足業種と言われるのが、建設、介護、運輸事業です。従業員さえ集めることができたならば、これら業種は仕事は十分あります。
建設工事関連の業種は、職種によってバラツキはありますが、全般的に好景気な会社が多いです。ただ、東京オリンピックまで受注は確保できますが、その先はほとんど見通せないのが現実と言われます。
介護関連も全体は好調ですが、起業の多いデイサービスに関しては競争が激しく経営の厳しい会社が少なくありません。全体的な介護費用切り詰めを厚労省は考えていますから、今後デイサービスなど介護度の低い人向けサービスは、経営が厳しくなりそうです。
運輸関連は、全体の輸送量は減少していますが、宅配小荷物だけはネット通販市場の拡大によって増えています。この業界も、自動運転車の登場時期によっては、大手の処理能力が急拡大して中小の仕事が減ることも考えられます。
現代は、製造業や建設などモノ作り業界の利益が高く、小売り、卸業、サービス業は利益幅が低くなっています。好調と思われるコンビニ店も、収益はほどほどの状態で、衣料品や食品などの専門店は厳しいです。
開業する人の最も多い美容院は相変わらず過当競争で利益が低く、マッサージ店も経営は厳しいです。ここ2、3年学習塾は経営が厳しく、特に小規模の塾には生徒の集まりが悪くなっています。
起業環境は年々徐々に変化しています。新しい会社が生き延びるためには、それなりに新しい魅力的戦略が必要です。今の時代、お客さんの心に響くメッセージを出せない会社は生き残るのが厳しいです。
起業相談です
【ひと言】
業種による景気判断は、地域の特性を考慮に入れていません。不況色の濃い業種であっても、地域によっては収益の上がっている会社があります。ただ、例外は別にして不況業種による起業は、資金的な問題もあって息の長い経営が難しいです。できることなら、起業する業種に緩やかでも追い風が吹いている時に開業すると、その後の展開は楽です。
元気にお過ごしですか。
起業アドバイ経営者のザーの中山おさひろです。
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