中高年向け陶芸教室で起業を考えている人から、開業するときにはどの程度の陶芸技術を必要とするのか、これまであまり経験したことのない面白い具体的な相談を受けました。
顧客ターゲットは、50代以上でそろそろ仕事からリタイアすることを考えている人。時間の余暇をこれまで憧れだった陶芸で過ごすことを考える人が対象です。この場合、あまり高い技術の話はお客さんに嫌われます。
一口に陶芸教室と言っても、中高年の初心者を対象に余暇を楽しむケースと、陶芸で何か新しいモノを創ろうと考える人の場合では、まったく教える内容が違ってきます。
余暇の楽しみの場合でも、モノを創る過程を楽しむ人と、作ったモノを知人や親族にプレゼントすることを目的にしている人では違います。当然、教える側が取得しておく技術も違ってきます。
話は変りますが、飲食店を開業するような時の技術は、開業時にほぼ完璧に近いレベルで開業しないと、せっかく来店してくれたお客さんを常連客にするのは難しいです。
飲食店の料理の場合は一回一回、一人ひとりが勝負です。一度不味いといった烙印を押されますと、当人だけでなくその知人にまで、不味いイメージを植えつけることになることがあるので注意が必要です。
基本的には、お客さんの求めるレベルに合わせることです。同じ飲食店でも、誰でも気楽に入れる手ごろな昼食用店舗の場合、あまり食材や調理技術を高めると、採算が合わないことにもなります。
あくまでも、お店全体のバランスを考え、店のミッションとのすり合わせによって、完成度は決まってくると考えています。
わたし自身のビジネスを考えても、6、7年前の起業相談は今でも冷や汗ものです。自分でも、レベルが低いことが判っているので、無料相談を続けることでレベルを上げた時期もありました。
ただこのような経験は、サービス業で開業する場合には、誰もが通らなければならない道。各自の戦略に合わせ、ムダな時期も承知で、慌てて開業することのないようにしたほうが良いです。
【ひと言】
小売りと違い、サービス業や飲食業では、開業を急ぐあまり技術レベルが低くて失敗する人がいます。反対に、あまりにレベルを高くしようとするあまり、高みを目指し過ぎて開業するタイミングを外す人もいます。成功している人をみていますと、あまりレベルの高くない人も多いです。顧客ターゲットとの兼ね合いで技術は決まります。
元気にお過ごしですか。
起業アドバイザーの中山おさひろです。
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