今年も来週6月17日から、夏の高校野球選手権地区予選が沖縄県を皮切りにスタートします。毎年、全国数万人の高校球児たちが、日本一を目指し日頃の練習の成果を競って戦います。
多くの球児が一度は甲子園出場をめざし、中にはプロ野球界で活躍することを夢見る生徒もいます。ただ、現実にプロの世界に入れる選手は、全体の0.01%といった世界の話です。
もし、万が一プロ球団入りが実現したとしても、その後長くレギュラーとして活躍し、引退後も注目されるような選手になれるのは、松茸探しで見ず知らずの山に入るような話です。
ビジネスの世界で起業するのは市場が多岐に渡っているので、プロ野球選手になるほど難しい話ではありません。ただ、起業して事業の世界に身をおくということは、10年、20年といった息の長い話です。
健康を保ちながら、息長く活動できることが第一の条件。また、プロ野球選手と同様、経営能力ばかりに目を捉われずに集中力をなくすことなく、常に最適課題を探しながら、飽きずに事業に取り組む気持ちを持ち続けれることです。
ビジネスにおいては、短期間だけ大当たりしたビジネスを展開したけれど、その後は鳴かず飛ばずの人が大勢います。今のメディアの仕組みは、使いやすい一発芸の人を求めていて、その後は使い捨てにされることが多くあります。
特にIT系のビジネスにおいては、瞬間的に需要が増えるけれど新たなプラットホームの開発が進むことによって、消えていく会社が多くあります。大半の経営者も会社と共に消えてしまいます。
この遍歴を見ていますと、決して優秀な人間だけがビジネスでは生き残れるわけではないことが判ります。環境変化に対応できることと、不器用な人間に決して不利ではないのが、今のビジネス世界です。
ビジネス世界の全体像をよく見据えて、あまり優秀な人間になることを求めず、先の展開を考えながら進むのが今の起業世界です。勝ちや負けよりも、息長くお客さんの役に立つことを考えるべきです。
【ひと言】
最近、知り合いと集まって話をすると、うまく事業を拡大している人と、徐々に縮小している人の違いが話題になります。会社を経営している以上は、誰もが全力で取り組んでいるのですが、上昇する人と下降している人の違いは、「この先を予測して経営している人」 「時代の流れを意識できる人」の違いが大きいようです。目先だけ見ての経営には息の長い経営は難しいです。
元気にお過ごしですか。
起業アドバイザーの中山おさひろです。
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