最近の英国は、事前の予想を裏切ってEU離脱を国民投票で決定し、今度は離脱交渉を有利に進めるため総選挙を実施したけれど、政権与党が過半数を失う予想外の結果が続いています。
世界経済の視点から先進国を見渡しますと、英国はドイツ、アメリカと並んで現状は高い経済成長を誇る一国です。ただ、財政状態は決してよくないため、保守党政権が続くここ7年は緊縮財政下にあります。
中東やアフリカからの移民の多くが、移り住みたい目的地としはドイツか、英国と目されるほどです。一方で、最近は財政の悪化から公共サービスの低下を招き、大きなテロ事件も発生するようになっています。
英国とは比べものにならないほどの財政赤字を抱える日本は、2020年の東京オリンピックを控えている上に、天皇陛下の退位、憲法改正、テロ共謀罪、森友学園・加計学園問題と政治課題が目白押しです。
その他の現実に目を向けますと、アベノミクスや骨太の方針など課題ばかりの経済政策が目立ちますが、この国は17年3月時点で1071兆円もの借金を国は抱えています。この金額は膨らむ一方です。
また、経済成長の実現をテコに財政再建を安倍首相は言い続けてきましたが、日銀が2%の物価上昇目的で白旗を上げているように、経済成長による財政再建の可能性は、ほぼゼロに近くなっています。
この再建策は、自民党の財政方針として長年実施している拡大均衡政策で、過去に何度も失敗を重ねた手法を、安倍首相も踏襲しただけの話。このままでは国民のツケとなり、今後生れてくる子供にまでツケが回されます。
憲法改正をし、学生の学費無償化を憲法に書き加えても、現実にはそのための財源がほとんどないでは? 現在はまったく話題にならなくなった財政問題ですが、今も膨らみ続けていることは確かです。
また、何かのきっかけでこの膨らみが破裂することも確かです。これからは、英国ポンドが矢面に立って金融バイヤーの餌食にされそうですが、日本円が狙われのも時間の問題と考え、起業に取り組む必要がありそうです。
【ひと言】
よく日本の財政はいつ破たんするのか、質問メールを送ってくれる人がいます。これまで破たんしなかったから、これからも大丈夫と思うのは拙速です。借金は毎年毎年増え続けていますから。これは風船を膨らませ続けるのと同じで、一定以上になりますとパンクするのは確実です。また、経済は相対的な動きをしてます。円よりも、ポンドやユーロが危険と思うと円はまだ安全です。ただ、いつまでも安全とは思わないことです。
元気にお過ごしですか。
起業アドバイ経営者のザーの中山おさひろです。
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